内山悟志の悠々快適エイジレスライフ

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第43回
大人の社会科見学:酒蔵見学編

大人の社会科見学と称して首都近郊をさまざまな施設を見学するのを最近の楽しみとしている。前回のビール工場に続いて今回は酒蔵見学に行ってきた。

日本の酒どころと言えば、新潟や秋田などの米どころを思い浮かべる人も多いと思うが、日本酒の生産量では、第1位兵庫県、第2位京都府であり、灘・伏見という歴史ある銘醸地が群を抜き、これらに次いで新潟、秋田という順番だそうだ。
東京都の日本酒生産量は37位の約1,600キロリットルで、全国の0.3%ということなので、ある意味希少価値といえるかもしれない。
東京酒造組合によると都内には10か所の蔵元があるそうだが、そのうち不定期開催を含めて5つで酒蔵見学ができる(図1)。
この中で少人数の見学も受け入れていて、開催回数も多い小澤酒造を見学することにした。
小澤酒造は、JR青梅線の青梅からさらに奥多摩方面に6つ目の沢井駅から徒歩3分と、都心からのアクセスも便利で、新宿から80分で行くことができる。8月中旬の残暑厳しい都心を離れて、ついでに多摩川上流の御岳渓谷や御岳山など涼しげな場所を観光するにも打ってつけの立地だ。蔵見学ができる小澤酒造の敷地には、多摩川のほとりに広がる庭園の清流ガーデン澤乃井園、売店やきき酒処、絵画や工芸美術(陶芸、漆芸など)を展示したギャラリー、豆腐料理のお店などが併設されており、ちょっとした観光スポットとなっている。


図1.東京都内で酒蔵見学ができる施設

会社名 住所とアクセス 備考
石川酒造 東京都福生市熊川一番地
拝島駅南口より徒歩約15分
見学:平日・土日祝も可、10:30・14:00・16:00(1時間弱)
見学料無料、1名から受け付け可の予約制
小澤酒造 東京都青梅市沢井2-770
JR青梅線沢井駅より徒歩3分
見学:11:00・13:00・14:00・15:00(45分間)、定休日は月曜日(祝日の場合は火曜日)と年末年始ほか
見学料無料、1名から受け付け可の予約制
小山酒造 北区岩淵町26-10
南北線 赤羽岩淵駅より徒歩5分
見学:月曜~金曜日の11:00・14:00(約40分間)
入館料:5名以上10名まで500円/人、11名以上300円/人、5名以上の完全予約制
田村酒造 東京都福生市福生626
JR福生駅より徒歩10分
見学:12月・1月を除き、随時開催、休業日は日・祝・月及び夏期休業、年末年始、10名以上の予約制
豊島屋酒造 東京都東村山市久米川町3-14-10
西武東村山駅より徒歩15分
夜の酒蔵見学を不定期に開催(応募制)
中村酒造 あきる野市牛沼63
JR五日市線 秋川駅より徒歩11分
酒蔵見学は行っていないが酒造り資料館で伝統の酒造り用具及び各種資料を展示、営業日:年末年始以外毎日12:00~17:00

出典:各社Webサイトを基に作成

小澤酒造は、元禄15年創業と300年の伝統の名蔵で、銘柄名“澤乃井”は全国的にも知られている。まずは、待合室である酒々小屋で酒造りの工程についての説明を聞く。蔵見学のガイドツアーは定員が40名となっているが、大変な人気で予約が取れない人もいるとのことだ。筆者が参加した回も40名を超えており、外国人の見学客も多かった。



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