人生を謳歌する糖尿病生活のススメ

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第6回
海外出張中の突然死を、一万円の出費でまぬがれたFさんの場合

「念のため」の心血管検査で命拾い

Fさんは60代。
誰もが耳にしたことがある名の通った企業の経営者だ。
長期の海外出張が決まり、出張中の治療等について相談しに訪れた。

糖尿患者歴5年のFさんは、優等生患者。
血糖自己測定をしっかり行い、今や血糖コントロールはパーフェクトだが、4年前、糖尿に気づいたばかりのころは大変だったという。

「一ヶ月入院して、ヘモグロビンA1c値を7.6から5.5まで落としたんですが、退院後にはまた悪化させてしまって。
知人の紹介で『エージーイー牧田クリニック』を受診したら、血糖値をコントロールするためには血糖自己測定が必要だという。
でも私は一回、入院中に血糖自己測定をやったことがあるんです。採血のために指に針を刺すのがとんでもなく痛くて、退院後はやめていたんです。
それをまたやりなさいと言われてねぇ、正直泣きたくなったんですが、牧田先生は、「腕からなら大丈夫ですよ」とおっしゃる。
半信半疑で実際にやってみたら、全く痛くありませんでした。
腕からする方法をもっと早く知りたかったですね。お陰でそれ以降は自己測定をしっかりやって、血糖コントロールもばっちりです」(Fさん)

胸を張るFさんに、牧田医師は「念のために」と、心臓の動脈硬化が進んでいないかどうかを調べるスクリーニングを薦めた。
「血糖値はきちんとコントロールできているのに、なんで?と思いました。
でも先生が、糖尿病の人は心筋梗塞で突然死する人が非常に多いというので、受けてみました」

牧田医師が紹介したのは聖路加国際病院の心血管センター。
ここには当時、日本にまだ2台しかなかった「320列CT」という最新の検査機器が導入されていた。
「心電図・心エコー図・胸部単純写真の検査を行い、心臓CT検査まで行いましたが、どれもあっという間に終わりました。
そして数日後、結果を聞きに行きました」

そこでなんとFさんは、その日のうちに入院。緊急手術を受けることになった。
「心筋梗塞寸前だったんです。驚きました。
聖路加の先生からは、もしあのまま出張に行っていたら、海外で突然死するところでしたよと言われました。
スクリーニングのお陰で命拾いしたわけです。
牧田先生の助言に従ってよかったですよ」

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