小岩井 大輔流 富士山と出会う

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第4回
「雲間の富士」朝霧高原

6月中旬 マミヤ645PRO 三脚使用 300ミリ F8 AE

4月からはじまったこの連載も第4回目。そろそろ定番撮影から脱出し、自分の富士山を探してみましょう。6月に入りジメジメした梅雨時は、ますます富士山撮影が難しくなる時期です。しかし、週に1~2回は前線が弱まり、梅雨の晴れ間があります。気流の変化が激しく雲に覆われる富士山ですが、あきらめてはいけません…。全貌が見えていなくても富士山の稜線や頂を切り取り、フレーミングすることで富士山を表現できます。一番輝いている場所を見つけて富士山と対話をしてみて下さい。きっと新しい出会いがあります。富士山は円錐形のとても美しい山。やさしい顔の時もあれば怒り狂ったように、激しい表情を見せる時もあります。

今、自然と人が共存していくターニングポイントだと考えています。自然と接することで経験し、感じることがたくさんあると思います。

私は7月から9月上旬まで12年目の富士山頂生活に入ります。写真家として何を伝えることができるのか、富士の懐で深く考えたいと思います。

もちろん、引き続き連載は更新されますので、今後ともよろしくお願いいたします。

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