荒野のエッセイスト(音楽編)

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第25回
テネシー・ワルツ物語

テネシー・ワルツ……。
おそらく世界中で最も親しまれているワルツではないだろうか……。
1950年代にパティ・ペイジの歌で大ヒット、
テネシー州の州歌になる。
日本でも江利チエミのカバーが一世を風靡(ふうび)。
歌詞は切ない。
要約すると……。

一人の女性が、
恋人とテネシー・ワルツを踊っていたところ、
古い友人にバッタリ。
恋人を彼女に紹介すると2人は踊り始め、
いつしか自分は取り残されて……。

という内容だ。
女性でも男性でも、
これとよく似た体験をしたことのある人は多いだろう。
少なくとも僕にはある。

日本語のバージョンは、

去りにし夢
あのテネシー・ワルツ
懐かし愛のうた
面影偲んで今宵も歌う
美しテネシー・ワルツ

と抽象的でやわらかく、
日本人好みに作り替えられている。

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