コミュニケーション達人への道

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第13回
「叱り」のコミュニケーション その2 ~叱る勇気と叱られる覚悟~

先月に続きこのテーマの第2回です。
叱る、叱られる。
どちらも気が重く、避けることなら避けたいコミュニケーションですが、叱り、叱られ成長が促されますので上手に叱り、叱られる様になりましょう。

前回は“叱る”ポイントについて述べましたが今回は“叱られる”事について。

【叱られる】

1>最後まで聞く

叱られる側にも事情があるでしょう。
原因は自分ではない、そもそも指示が間違っている、外的な要因で避けられなかった等。
けれど、感情のスイッチが入っている相手に向かい「言い訳をしている」と印象付けてしまうのは得策ではありません。相手の叱りのポイントをまずはしっかり最後まで聞きましょう。感情的な相手と対面すると、こちらも感情のスイッチが入ってしまい、相手の言葉を最後まできかず、途中で反論や言い訳をしてしまいがちです。敢えて最後まで聞き、相手が何に対して叱っているのかを理解することに集中することが大切です。
叱っている方は大きなエネルギーを使っています。このエネルギーを投入してられる時間は意外と長くありません。しかし、途中で相手が言い訳をしたり、反論するとそれがいいブレイクタイム(休憩)となってしまうため、だらだらと叱るいう状況を招いてしまいます。

2>基本は頭を軽く下げておく

ノンバーバル(非言語)コミュニケーションの重要性はこのコラムや私の本の中でも何度も指摘していますが、叱っている相手や怒っている相手と対面している時はいつも以上に意識してください。特に目は心の窓であり、感情が現れるパーツです。叱っている相手と対面している時に目を合わせ続けるのは避けた方がよいでしょう。もちろん、目をずっとそらしているのは問題外ですが、長時間合わせていると「怖い」や「納得できない」等の感情が相手へ伝わり、文字通り火に油を注ぐ結果となります。軽く頭を相手に下げて反省している姿勢を伝えながら話を聞きましょう。そして文章が一区切りついたタイミングで目を合わせ、「はい」や「申し訳ありません」などのリアクションをしてください。

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