コミュニケーション達人への道

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第24回
コミュニケーションは実践×知識で向上 その1

この「コミュニケーションの達人」コラムも今月で連載開始から一年です。
この読者の皆さん、拙い私のコラムを読んでいただきありがとうございます。

今回はコミュニケーション研修でも必ず伝えるコミュニケーション力が向上する為のポイント、実践と知識の二つより知識の習得について2回に分けて述べていきます。

生まれながらにコミュニケーションが上手な人はごく稀です。
学生時代からコミュニケーション上手であり、人付き合いに困ったことが無い人ほど、意外なことに成長するに従いコミュニケーション力が損なわれていくケースが少なくありません。“能力”は磨き続ける必要があります。特にコミュニケーション能力は環境や方法、評価が時代と共に大きく変わる為、磨き続けないと鈍化していきます。
例えば「伝える」手法を例にとると、手紙やハガキなどの紙と文字で行ってきた世代と、電話や対面など話す事を中心に伝えてきた世代と、メールやメッセージ等のデジタルオンラインで伝えてきた世代では、「伝える」為に選択する手法が違います。故に、世代が違うとミスコミュニケーションやディスコミュニケーションが生じやすいのです。現在は、メールやメッセージ等のデジタルで伝える手法が中心ですが、だからこそ手書きのお礼状やわざわざ顔を見せてくれる気遣いはとても心に響くという人もいれば、少し重いと感じる人もいます。コミュニケーション力を向上させる為には、この様な時代と共に変化する環境や相手の世代だけでなく、どの様なコミュニケーションが好きなのかを知っておく必要があります。
コミュニケーションに関する知識は書籍やこの様なコラムで学ぶだけではなく、映画やテレビ、人が集まっているところで実際に交わされている「会話」から学ぶことも重要です。



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