ライターHの“デジモノ”放談

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第16回
SIMロックフリーiPhone 4Sを買った、ただ一つの理由

1月下旬、香港から筆者の自宅に向け、とある国際小包が発送された。その小包の中身は、人気のスマートフォン「iPhone 4S」。国内では、ソフトバンクとKDDI(au)が発売しているので、特に珍しい商品ではない。携帯ショップや量販店の店頭にいけば、すぐに購入できる。そんな広く流通するiPhone 4Sを、わざわざ香港から個人輸入したのだ。なぜ、こんな手間をかけてまで手に入れたのか?

理由はたった一つ。「NTTドコモの通信回線でiPhone 4Sを利用する」ため。国内で販売されているiPhone 4Sと、今回購入したiPhone 4Sには似て非なる特徴がある。それは「SIMロックフリー」という点だ。

香港から届いた国際小包…

中身は、人気のスマートフォン「iPhone 4S」

通常、携帯電話を購入すると、通話やインターネットを利用するための契約を携帯電話会社(キャリア)と交わす。SIMロックフリーではない携帯電話だと、この契約を結んだキャリアでしか利用できない。これが「SIMロック」と呼ばれる仕組みである。

現状、国内で購入できるiPhone 4SはSIMロックフリーではなく、ソフトバンクとau、どちらかの回線に限定されてしまう。しかし、海外に目を向けると、SIMロックフリーのiPhone 4Sを販売している国が多数ある。香港もそんな一国。しかも携帯電話会社ではなく、香港版のApple Online Store(アップル直営のオンラインショップ)を通じて販売されているのだ。

日本からも購入手続きはできるのだが、日本国内への直接配送は受け付けていない。このため転送代行サービス(香港国内で購入したiPhoneを受け取って、日本国内へ発送してくれる)を利用して購入した。32GBのiPhone 4Sは5880香港ドル(購入時の為替レートで約5万9000円)。これに転送代行費用として7000円。さらに税関で1600円の消費税等を別途支払った。ソフトバンク版のiPhone 4Sは32GBで5万7600円なので、約1万円高い計算だ。

香港のApple Online Storeでは、SIMロックフリーのiPhone 4Sが直接販売されている。購入には香港の住所が必要なため、現地の友人や転送代行をしている業者経由で購入しなければならない

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