内山悟志の骨太エイジレスライフのすすめ

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第21回
インターネットによる情報発信

ブログやSNSといったソーシャルメディアだけでなく、ショッピングや宿泊施設などの口こみ(レビュー)など一般消費者が情報を発信する場は無数にある。こうしたインターネットを通じた情報発信を、エイジレスライフ世代はどのように生活に活かすことができるのだろうか。

Webサイトへの書き込み

Webサイトに日記やコメントを書き込むことが、情報発信の手段として一般化してきているが、それは若い世代に限ったことではない。情報通信白書によると、パソコンを利用してWebサイトに書き込むのに費やす時間は、10代から60代の全体平均で2005年に1日当たり0.96分あったが、2010年には1.43分となり約5割増加している。50代・60代のエイジレスライフ世代は、平均よりは少ないものの2005年から2010年にかけての伸びが著しい(図1)。とりわけ注目すべきは、60代が50代よりもサイトへの書き込みに費やす時間が多くなっている点である。仕事や子育てから解放されて自由に使える時間が増えたことが1つの要因と考えられるが、パソコンや携帯電話などを使った他の情報行動(メールを読む・書くなど)では50代が上回っているのに対して、サイトへの書き込みについてはこれが逆転している点が注目される。

図1.パソコンからサイトに書き込む時間

出典:平成23年版 情報通信白書(「2005年および2010年日本人の情報行動調査」より作成)

同調査では発信系の情報行動として、「SNS(mixi、GREEなど)に書き込む」、「掲示板に書き込みをする」、「自分のブログ・ホームページを作ったり更新したりする」、「Twitter・アメーバなうなどに書き込む」の4つのタイプごとに年代別の利用率(月に数回以上利用)を調査しているが、SNSと掲示板において60代の利用率が50代を上回っている。

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