前回の「ソーシャル・メディアの楽しみ方(1)」では、SNS以外の各種ソーシャル・メディアの特徴と楽しみ方を紹介した。今回は、最近特に人気の高いSNSの特徴とその魅力を紹介する。

SNSの魅力

SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)といえば、日本ではミクシィ(mixi)が、世界的にはFacebookが有名だ。ミクシィは主に若年層に人気だが、Facebookは最近幅広い年齢層のユーザーが増加している。これらは、ユーザー登録をすれば誰でも参加できるオープンな情報共有とコミュニケーションの場を提供している。SNSが特に重視しているのが友達同士のつながりである。友達申請と承認によって、互いの近況を閲覧しあえるようになっている。
文字による近況の書き込みだけでなく、写真や動画など多様なコンテンツを簡単に掲載することができ、友達の近況や投稿された写真に対して「いいね!」やコメントをつけることで、カジュアルなやり取りができる点が人気となっている。
SNSサイト内に、自由にグループ・コミュニティを作成し、その中で閉じた情報共有を行うこともできる。作成するグループ・コミュニティは、公開/非公開を選択できるため、知らない人との新たな出会いを求めて公開コミュニティを作成してもよいし、同窓会や趣味の集いなど仲間内でクローズなコミュニティを作成してもよい。すでに作成されている公開コミュニティで気に入ったものがあれば、自由に参加することもできる。
また、イベント招集、ダイレクト・メッセージ、チャットなど多様なコミュニケーション手段も用意されている。外部のWebサイトへのリンクを張り付けることで、自分の気に入った記事を紹介したり、自作のブログへ誘導するなど、告知手段として利用することもできる。
一方、すべての投稿をユーザー全員には見せたくないという場合もあろう。SNSでは、投稿やプロフィールの公開範囲を、友達まで、友達の友達まで、公開などの中から選ぶことができ、プライバシーを意識しながら情報発信を行うことができる。さらに、特定のユーザーとのやり取りをブロックするような設定も可能となっている。
このように、SNSの魅力は、旧知の友人と継続的で深いつながりを持つことから、まったく知らない新しい知り合いを見つけて緩やかなつながりを持つことまで、バリエーションのある関係を自分の好みに応じて構築できる点ではないだろうか。