内山悟志の骨太エイジレスライフのすすめ

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第29回
ソーシャル・メディアの楽しみ方(3)

■Facebookで旧交を温める

最近交流が薄くなっている学生時代の友人や遠い故郷の旧友などとFacebook上で再会するというのも実名登録を基本とするFacebookならではの魅力ではないだろうか。Facebookには、氏名などを入力してユーザーを検索する機能が用意されており、そこで旧友を見つけることができる。2012年2月に開催されたFacebookのマーケティング・イベントでは日本人ユーザーが1000万人を突破したと発表されたが、別のリサーチ会社の3月の調査でもユーザー900万人と推定されており、全人口の約7%がFacebookを利用していると考えられる。成人人口を考慮するとおおむね10人に一人はFacebookユーザーと考えられ、その確率で旧友が見つかることを意味する。ただし、同姓同名が多数存在している場合は、出身地や居住地などを手掛かりに本人を探さなければならず、これらの属性情報は記入されていないと特定が困難となる場合がある。また、日本人の場合は、「鈴木一郎」のような漢字表記と「Ichiro Suzuki」のようにローマ字表記のどちらでも氏名を登録できるため、両方を試してみることをお勧めする。

また、すでにFacebook上で友達になっている人々のつながりなどから類推した「知り合いかも?」のリストが表示される。この推奨機能によって友達が見つかることもある。そのため、Facebookにアカウント登録をして、誰にもそのことを告知していないのに、ある日突然友達申請が送られてくるということも珍しくない。友達申請を承認するか無視するかは自由だ。これが自分の交流を自分の意図する程度で広げられる特徴につながっている。筆者は2009年4月からFacebookを利用しており、基本的にリアルな知り合いを中心に友達の輪を形成しているが、2010年までは30名程度で、ほとんどがIT業界の関係者だった。2011年には、高校・大学の同窓生や以前に働いていた会社の同僚などからの友達申請を頻繁に受けるようになった。この頃からFacebookが一般にも普及したことがわかる。今、何十年も音信がなかったり、疎遠になっていた旧友と交流できているのは、Facebookのおかげである。

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