内山悟志の悠々快適エイジレスライフ

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第40回
シチリアの歴史探訪(その2)



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前回のその1ではタオルミーナの野外劇場とピアッツァ・アルメニーナ郊外のヴィッラ・ロマーナ・デル・カサーレなど古代ローマの史跡を紹介した。今回は後期バロック建築の街並みを中心に、魅力あるシチリアの史跡や名所を紹介しよう。

地図で示した通りシチリアは、二等辺三角形のような形をしている。今回の旅では、島東部を中心にいくつかの町を巡った。
シチリア島の東南部にある8つの町、カルタジローネ、ミリテッロ・イン・ヴァル・ディ・カターニア、カターニア、モディカ、ノート、パラッツォーロ・アクレイデ、ラグーザ、シクリの街並みは世界遺産に登録されている。これは、1693年の大地震で町が崩壊したために17世紀頃に立てられたバロック様式の建築物が多いからである。後期バロックは、16世紀後半にイタリアでブームになっていた建築様式で、17世紀後半にはヨーロッパの各都市でも多く取り入れられるようになった。

ノートの街中に建つバロック建築の警察署

世界遺産の街並みの1つである東南部のノートは高台に位置する「石の庭園」と呼ばれる町である。それは、聖堂や教会だけでなく市庁舎や警察署などの公共施設、ホテルや商業施設なども淡い黄金色の石造りの壮麗なバロック建築の建物が今もって使われているからだ。
カターニャ空港からノートまでは車でフリーウェイを約1時間の道のりである。
町のメインストリートはコルソ・ヴィットリオ・エマヌエーレという通りで、観光名所である教会や聖堂、バロック建築の数多くの建物、お洒落なカフェやレストラン、可愛らしいショウウィンドウの土産店などが軒を並べているので、この通り沿いを散策するだけで歴史を散歩しているかのような感覚を味わうことができる。



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