内山悟志の悠々快適エイジレスライフ

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第48回
常夏の島タヒチで年越し(後編)

前回に続いてタヒチへの旅を綴ろう。南の島なので海ももちろん魅力だが、今回は街と内陸部を中心に紹介する。

旅の3日目は、「マウンテン4WDサファリ・半日ツアー」というタヒチ島の山間部を4WDのジープで駆け巡るツアーに参加した。
タヒチ・ヌイの北部に位置するパプノという集落から、中央部にそびえるオロヘナ山やマラウ山に向かって沢沿いの道を昇っていく約4時間のツアーだ。ちなみにタヒチ島最高峰のオロヘナ山は標高2,241 mであり、北海道最高峰の大雪山(2,291m)よりやや低く、四国最高峰の石鎚山(1,982m)や九州最高峰の屋久島にある宮之浦岳(1,936m)よりもやや高い。タヒチ島自体が火山島であり、切り立った山々が続く。
ジープといっても、写真にあるように4DWのバンの荷台に簡易の座席とビニールの屋根を付けただけのワイルドな作りのもので、乗り心地はご想像のとおりだ。このジープに、英語が話せる運転手兼ガイド1名と乗客8人を乗せて悪路をひた走る。
この日乗り合わせたのは、マレーシア、オーストラリア、フランスなどから来た観光客だった。どの大陸からも遠く離れたこの太平洋の島に世界中から旅行客が訪れていることがわかる。
道中は、川の浅瀬をそのまま横断したり、片側が絶壁のような狭い道を通ったりとスリルを味わうことができる場所が何カ所かあった。舗装されてはいないが、全般的には安全で快適な山道を楽しむことができた。道中にある滝、川、山並みが見晴らせる広場などで休憩しつつ、ガイドによる地勢、動植物、歴史・文化などに関する説明を聞きながらツアーが進んでいった。
特にいくつかある滝は、すべてが鋭く切り立った山から垂直に落ちている様が壮観だ。


オロヘナ山やマラウ山の山並みがよく見えるところまでいって折り返して帰ってくる。朝一番のツアーを選んだので、午後2時ごろホテルに帰ってくることができた。ちなみにこのツアーの料金は約10,000円だった。
さて、午後はまだ時間があったので、パペーテの街に繰り出した。マルシェと呼ばれる市場に行くためだ。
マルシェとは、日本で言う市場のことで、野菜、果物、肉、魚介類などの生鮮食品やお土産品を売る小さい店が多数軒を並べている。2階建てで、1階は主に生鮮食品や雑貨品を中心としたお土産品のお店が多く、2階はパレオや真珠などの衣料品・装飾品が並んでいる。



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