内山悟志の悠々快適エイジレスライフ

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第52回
弾丸的台湾週末旅行

そして、午後は日本人にも人気の観光スポットである九份(きゅうふん)に行くことになった。九份は、 ジブリ映画「千と千尋の神隠し」で主人公の千尋が働く湯屋のモデルになったと良く言われる場所で、かつて金の採掘で栄えた山あいの街だ。

台湾情緒を感じる九份

九份は台北市から東北方面に30kmのところにあり、台北市内からは、忠孝復興駅前から高速バスが出ており、90分で料金は一人115元(約400円)だということだ。早速、地下鉄を乗り継いで忠孝復興駅前に向かった。しかし、バスは行ったばかりで、ちょうど乗合タクシーが声をかけてきた。我々は5人組なので、通常のタクシーだと2台になってしまうが、その乗合タクシーは6人乗りなので1台で行けるとのことだ。値段も片道1,000元なので5人で割ればそれほど高くない。しかも1時間で行けるというので、迷うことなくタクシーに乗り込んだ。ちなみに、乗合タクシーどうしは無線で連携していて、帰りも別のタクシーが同じ料金で迎えに来てくれるという。

縁日のようなアーケードが続く九份老街を、途中茶屋で中国茶を頂いたりしながら散策した。 台湾市内に戻ったらすっかり夜になっていたので、夕食がてらホテルから歩いて晩ご飯の火鍋のお店に向かった。予約の時間まで少し時間があったので、レストランの近くの洗髪店で台湾式シャンプーをしてもらった。頭皮マッサージなどもしてくれて200元(約700円)だ。火鍋を満腹になるまで食べ、さらに、ホテルに戻って遅くまでホテル内の2件のバーで飲んだ。

翌朝は、ホテルのプールサイドのレストランでブッフェをゆっくりと食べ、帰り支度をして台北駅に向かった。

活気に溢れる台北駅地下街

台北市のほぼ中央に位置する台北車站(台北駅)は、台北のメインステーションで電車、新幹線、MRT(地下鉄)の主要駅として、さらには桃園空港や地方への中長距離バスのターミナルとも隣接している。

その地下には、4つのエリアに分かれ、全長約1kmにわたってほぼ一直線に隙間なく店舗が並ぶ商店街がある。激安ファッションの店、お茶や翡翠などの名産品が並ぶ区域、ゲーム、アニメ、フィギュアなどの店が立ち並ぶサブカルチャーの区域、飲食店が多く立ち並ぶエリア「美食区」など、雑然としている。日本の昭和の商店街のようにどこかちょっと怪しげだが、どこも賑やかだ。

そうこうしているうちに、空港に向かわなければならない時間になった。18:00のフライトで、成田空港に着いたのは22時過ぎだ。

2泊3日の弾丸旅行ではあったが、存分に楽しむことができた。細かいことは一切決まっていない行き当たりばったりの旅であったが、それもまた楽しみの1つだ。

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