内山悟志の悠々快適エイジレスライフ

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第5回
精神的な若さを保つには

精神的な若さを保つための要素を分類すると、大きく「生き甲斐を持つ」「脳を活性化する」「ストレスをため込まない」の3つに整理することができる。また、これを具体的な行動レベルまで掘り下げると図2に示すような要素が例としてあげられるだろう。
生き甲斐を持つためには、仕事、社会的活動(ボランティアや地域コミュニティなどへの参加)、趣味や教養などいくつかの分野において新しいことに挑戦する意欲が重要となる。また、若い人とのコミュニケーションやオンラインでの情報発信を含めて積極的に交友を広げることも有効と考えられる。さらに、文化や芸術など触れることで感動する心を維持することも重要だ。最近の言葉でいうとエクスペリエンス(体験)の量と質を充実させることにほかならない。

図2.精神的な若さを保つための要素


脳の活性化は、精神的な若さだけでなく肉体的な若さにも大きな影響を及ぼすと言われている。趣味、人との交流、旅行などさまざまな活動を通じて頭を使うことを心がけたい。脳の老化防止については、昨今興味深い研究成果が多数発表されているため、また別の機会に取り上げたい。
ストレスは、自律神経のバランスや免疫力にも影響があると言われており、健康の維持においても重要とされる。ストレスを受けた時に、どの程度対応できるか(耐えられるか)、あるいはどの程度適切に対処できるかという強さをストレス耐性と呼ぶが、ストレス耐性が高い人は、挑戦意欲や知的好奇心を維持できる力が強く、精神的な若さが維持しやすいと考えられる。日常の入浴や睡眠でも良いし、趣味や旅行などでも構わないので、自分なりのストレス解消法をどれだけ持っているかというのが大事だ。

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