内山悟志の悠々快適エイジレスライフ

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第7回
エイジングストレスとは

例えば、図1の左図のように「ずっと30歳前後の見た目と気持ちでいたい」と思ったとしても、実年齢は確実に増えていく。時間が経過すればするほど実年齢と、自分がそうありたいと考える見た目や精神とのギャップは広がっていくことになる。そうなると、いかに見た目のアンチエイジングを継続したとしても、不満の種は尽きることなく逆にエイジングストレスが増大することにもなりかねない。実年齢と精神年齢と見た目の年齢のバランスが崩れることはストレスという観点からも決して良い状態とはいえない。

図1.年齢と向き合うための考え方


一方で、実年齢よりも少し若い見た目を保持したい、精神的にも若い頃の気持ちをなるべく持ち続けたいと考えることはエイジングストレスとうまく向き合う考え方といえるのではないだろうか(図1右)。
若さを保ちたいという気持ちは決して不健全なものではない。しかし、若さへの過度な執着はエイジングストレスの原因となり、逆にそのストレスが若さを遠ざけてしまうという悪循環に陥ることもあるのである。40歳代の自分、50歳代の自分、そして60歳代、70歳代とすべての年齢において、それぞれに自分らしい若さや美しさは存在するはずだ。
さて、エイジングストレスを感じることは、ある意味「これから先、どのような自分でありたいのか」を自問自答する時期に来ているということのシグナルといえるかもしれない。そのことをポジティブに受け止めることができれば、自分の年齢や老いと正しく向き合うことができるのではないだろうか。

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