内山悟志の悠々快適エイジレスライフ

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第26回
一日乗車券を使って都内観光を楽しむ(後編)

ヨコタファームのランチメニュー

さて、時刻もお昼を過ぎているのでスマホを使って「舎人 ランチ」で検索してみると、「ファームヨコタ」というカフェがヒットした。造園業とフラワーショップを営む傍らで自然派のランチを食べられるとのことで、舎人駅で下車しそこを目指すことにした。
行ってみると「ファームヨコタ」は独特の雰囲気で、都会の中の田舎という風情が漂っており、家族連れやペット連れの客が開放的なデッキテラス席や庭のベンチ席でランチを楽しんでいた。
ここの名物という「かやばあちゃんの今日のランチ」という、まさに田舎のおばあちゃんの家で出てきそうなワンプレートランチを頂いた。
食後のコーヒーもしっかり頂き、そこから日暮里・舎人ライナーの終着駅である見沼代親水公園駅まで腹ごなしに約10分歩いて向かった。
さて、ここまで都営地下鉄、都営バス、日暮里・舎人ライナーと3種類の交通機関を乗り継いできたが、もう1つ都電に乗れることを思い出した。路線図を調べると途中の熊野前で都電荒川線に乗り継ぐことができる。熊野前で乗り換え、とりあえず早稲田方面の都電に乗り込んだ。

飛鳥山公園に展示されたSL列車

雨も降ってきたので、このまま最終の早稲田か大塚あたりまで乗って新宿方面を目指すこともできるが、せっかく一日旅なのでもう少し寄り道してみようと思い、王子駅前で途中下車することにした。王子駅前を降りるとすぐに飛鳥山公園がある。展示されているSL列車などを見学しながら公園を散歩した。園内にある「北区飛鳥山博物館」や「紙の博物館」も「ちかとく」の特典で割引入館できるのだが、残念ながら最終入館時間の16:30を過ぎていた。
少し暗くなり、雨の本降りになってきたので帰路につくことにし、飛鳥山から再度都電に乗り、新庚申塚で都営三田線の西巣鴨、神保町から都営新宿線で新宿へと帰ってきた。


【この一日の乗車履歴】
新宿―西大島(都営新宿線) 267円
西大島―亀戸 (都営バス) 210円
亀戸―百花園 (都営バス) 210円
百花園―日暮里 (都営バス) 210円
日暮里―舎人(日暮里・舎人ライナー) 330円
見沼代親水公園―熊野前(日暮里・舎人ライナー) 330円
熊野前―王子 (都電荒川線) 170円
飛鳥山―新庚申塚 (都電荒川線) 170円

さて振り返ってみると、乗った電車・バスは、全部で10本だった。
後で計算してみたら、料金は、もし一日乗車券を使わずにICカードを利用していたら合計で2,337円となった。都営まるごと切符は700円なので、三分の一以下となったわけだ。
もう少し朝早く出発し、雨が降ってこなかったら4,000円分くらいは乗れたのではないかと思う。
まあ、たくさん乗車することが目的ではないし、今回は日暮里舎人ライナーに初めて乗れたこと、都営地下鉄、バス、ライナー、都電の4種類すべてに乗れたことはとても満足だ。午前11時から午後6時の7時間で、途中立ち寄った、向島百花園、ヨコタファーム、飛鳥山公園などではちょっとした観光気分を味わうことができた。大人のオリエンテーリングのような楽しい旅だった。

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