大震災特別寄稿

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第2回
緊急時の対処法から分かった!
これから必要になる“デジモノ力” とは

「今回の大震災から学べることは何か? 」

ボクは、そんなことを思いながら、地震が起きた3月11日、東京港区から自宅のある西東京市まで、約20kmの道のりを歩いた。西へと向かう幹線道路は、同じ方向へと帰宅する人がいつまでも絶えない。途中で小腹がすいてきたがコンビニにはおにぎり一つなく、牛丼チェーン店も完売で閉店。席が空いているように見えたファミリーレストランは、食べ終わった食器がテーブルに置かれたままという状態で、全くお客への対応が追いついてなかった。ファストフードなら大丈夫かと思ったら、レジには長蛇の列ができている。結局、午後6時に歩き始めたにも関わらず、食事のできるお店が見つかったのは午後10時を回ってからという有様だった。

もし、大地震が起きれば首都機能は完全に麻痺する……。長年にわたって叫ばれ、頭の中では理解していたはずだが、いざ直面してみるとただ呆然とするばかりである。しかし、「打つ手がない……」などと諦めてはいられない。東日本大震災の教訓を生かすためにも、地震の発生から福島原発の事故、計画停電へと移り変わってきた問題に、デジモノライターとしてどのように対処したか、書き残しておきたいと思う。

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