松本すみ子の「@シニア」

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第10回
シニア劇団「すずしろ」、ニューヨーク公演とその後

ドキュメンタリー「晴れ舞台はブロードウェイで!」の上映へ

映画のポスター

この話はブロードウェイ公演で終わりません。彼らの新たな野望は続くのです。自分たちの活動やブロードウェイに至る道、ブロードウェイでの舞台をもっともっと多くの人に見てもらいたい。念願のドキュメンタリー映画にすることにしたのです。最初の映画のタイトルは「この指とまれ」。箕面市のメイプルホールで2011年6月に上映されました。

そして今年、第2弾の本格的ドキュメンタリー映画「晴れの舞台はブロードウェイで!」が完成。4月から東京・渋谷のアップリンクで、6月からは大阪シネ・ヌーヴォ、宝塚シネ・ピピアで上映されることになりました。もちろん、制作・監督は倉田さんです。

劇団「すずしろ」がここまでアクティブになれたのは、もちろん倉田さんという若く力のある指導者がいたからです。しかし、その前提に、秋田さんたちの自己満足で終わりたくないという前向きな気持ちがありました。また、仕事から解放されたシニア世代の自己表現・演劇というものへの思いがありました。まず、それらがなくては何も始まりません。「すずしろ」の成功は、シニア世代の思いを理解できる若い指導者を選んだこと、そして、その指導者がシニアだけでは出しきれなかった力を精一杯引き出してくれ、思いもよらない夢を実現させてくれたことにあるでしょう。

シニアだけに固まらず、こうした世代間の交流が他のシニア世代の活動にも生まれてくれればと思います。世代間交流は高齢化社会を円滑に運営していく一つの重要な手法でもあるのです。「すずしろ」のシニア団員と若い指導者・倉田さんが次に何を生み出すか。期待しましょう。

*「全国シニア演劇大会2011」のリンク
http://kujira-enter.sakura.ne.jp/senior2011/

*劇団「すずしろ」のリンク
http://suzushirodaikon.com/

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