松本すみ子の「@シニア」

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第24回
シニア居酒屋、震災後の再チャレンジ

自立したNPOで再チャレンジ!

メンバーの悔しさは計り知れません。どう考えても、アイデアは間違っていなかった。震災は仕方なかったとして、ほかにも何か問題点はなかったのか。あきらめきれない人たちが集まって、協議しました。そして、以前の「井戸端会議」を発展解消して、新たに「NPO法人シニアサロン井戸端会議」として再スタートすることを決定しました。
今回中心となるメンバーは、初代「井戸端会議」を愛し、応援してくれた人たち。理事には20名以上が勢ぞろいしました。もちろん、高橋さんもメンバーです。初代理事長、副理事長をはじめとする理事たちは当初からの会員で、「失くすのは惜しい、ぜひ再開を」と、率先して集まってくれたのでした。

2012年12月初め、NPOの設立総会が開催されました。最初の「井戸端会議」が閉店してから、わずか1年。店を愛する人たちの熱意が早めたのでしょう。
新生「井戸端会議」では、最初のような出資金を募る方式は取らず、会費方式としました。年会費を3000円として、さらに誰でも参加しやすい方式にしたのです。
初年度(2013年9月まで)の会員獲得目標数は300名、次年度には500名を目指しています。シニア世代のネットワークづくりが第一の目的ですから、講演会の開催や健康増進支援プログラム、機関紙の発行なども事業として計画しています。
様々な能力と経験を持ち、「井戸端会議」を愛するメンバーの力が結集したことで、組織も、事業計画も、以前よりもずっとしっかりしたものになったようです。設立総会に集まったメンバーの夢は、それぞれの第二の人生への思いも重ねながら、実現へ向かって確実に歩みだしました。
とはいえ、NPOの正式な認証や店舗の設定はこれから。動き出せば、問題も見えてくることでしょう。機会をみて今後も、この市民の熱意と力で立ち上がったユニークなNPOの進捗状況を報告していきたいと思います。

NPO法人シニアサロン井戸端会議の連絡先 022-722-6744

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