今だからこそ考えよう~自分に合った食事と運動のいい関係

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第19回
気になりませんか?食品添加物

「食品添加物は体に悪い」と考えている方が多いと思います。
食品添加物の中でも、バニラ香料など動植物から取った「天然香料」や、果汁や果皮などから作る「天然着色料」など、すでに自然界に存在する物を使用した「天然添加物」もありますが、食品添加物は数えきれないほど種類があり、一番気をつけなければならないのは「化学合成添加物」です。

化学合成添加物には、自然界に存在する物を化学合成して作り出したもの(例:酸化防止剤(ビタミンC)、着色料(β-カロテン)など)と、自然界に存在しないものを化学合成して作り出したもの(例:甘味料(サッカリンNa)、保存料(ソルビン酸)など)があります。
特に注目してほしいのは、後者です。さまざまな毒性試験を経て、厚生労働省が指定したものですが、アレルギー性や発がん性が疑われるものや、遺伝子損傷や染色体異常など、生涯において障害が出る可能性が否定できない化学合成添加物もあるのです。
化学合成添加物は、水に溶けにくい性質の物が多いことから、溶けやすくするための油脂を使用して食品に混ぜるため、肥満や動脈硬化、心臓病の原因につながる恐れがあります。また、繊維を多く含む食品にあまり有効に作用しないので、食品に含まれる繊維質を減らしてしまうこともあります。さらに保存料を使用する際、pH調整剤という酸味料を使うのですが、これの酸味をなくすために大量の砂糖や塩、また化学調味料を用いるため、生活習慣病の原因になったりもします。

これは私の個人的な意見ですが、体はすべて食べ物から作られているのですから、自然界にない物を口に入れれば、体に異常が起きてもおかしくないと思います。
しかし、私たちが生きていく上で、食品添加物を完全に避けることは非常に困難です。よって、

① できるだけ自炊をする
② 加工度の低い食品を選ぶ
③ 価格の安い食品を安易に買わない

ということを意識するべきだと思います。

また、料理にオーガニック野菜を使うことも良いです。オーガニック野菜は、栄養価が高いとされる皮も安心して食べられます。少し値は張りますが、食材を無駄なく使えるという点も加味すれば、検討する余地は十分にあるでしょう。

なお、体に有害な物質は、運動をすると毒素が排出されやすくなります。寒い日が続いていますが、体を温めるためにも、体内の毒素を出すためにも、またお正月太りを解消するためにも、軽くジョギングなどをしてみてはいかがでしょう?体も気持ちもスッキリすると思いますよ。

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