今だからこそ考えよう~自分に合った食事と運動のいい関係

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第33回
夜食べると、なぜ太る?

「何時に食べても太らない」と言われたものの…

アメリカでフィットネスの大会に出場するとき、栄養士の先生から「何時に食べても太らないから大丈夫」と言われたことがきっかけで、数年前まで食べる時間帯を気にせず過ごしていました。
ところが、大会出場のためにダイエットをしていたときは、確かに何時に食べても太らなかったのですが、年月が経ち、年を取り、普通の生活をするようになると、夜遅くに食べると簡単に体重が増えてしまうようになりました。
「年を取ったせいで、代謝が悪くなったからかな」
「昔に比べて、座っていることが多くなったからかな」
「大会のときは、極度なカロリー制限と運動をしていたからかな」
などといろいろ考え、夜遅くに食べることを控えるようになりました。
ところが先日、夜に食事をすると太ることが、すでに科学的に証明されていることを知ったのです!そこで今回は、夜食べると太る謎について皆さんにお話したいと思います。

体脂肪を増やす働きを持つ「ビーマル1」

全身の細胞の内部には、時間時計遺伝子という遺伝子タンパク質が存在しています。時間時計遺伝子は、時計のように時を刻みながらその活動をコントロールしています。
その時間時計遺伝子が作り出すタンパク質の一つに「ビーマル1(BMAL1)」という物質があり、一日のリズムを刻むという役割だけではなく、体内の脂肪合成酵素を活性化させて体脂肪を増やすという働きを持っています。
このビーマル1の時間遺伝子が作りだすタンパク質は、一日の中で分泌量が大きく変動します。最も量が減る時間帯が午後2時〜午後4時、そしてその後徐々に増え続け、最も量が増える時間帯が夜の10時〜深夜2時にかけてなのです。
ですから、同じ物を食べるにしても、食べる時間帯によって太りやすさが変わってくるのです。なぜ私が夜遅くに食事をすると太ったのかが、これで解明できました。

わずかな心がけの有無が明暗を分ける

一日一食、しかも夜に好きな物を食べ放題というようなダイエットをするよりも、早い時間帯にこまめに食事をする方が、より食べ物を楽しみながら太りにくい体を作ることができます。
毎日の生活の中で、どうしても夜遅くにしか食事ができない方は、できるだけ夜9時ごろまでに食事をすませるようにしましょう。それより遅くなりそうなときは、夕食の前に軽く食事をしておき、お腹が空いていない状態にし、夕食を食べ過ぎないように注意をすれば良いでしょう。甘いものを間食するにしても、夜よりも午後の2時ごろから4時ごろの方が太りにくいと思います。
時間を少し気にするだけで体型維持ができるなら、普段の生活に取り入れやすいでしょう。 同時に、運動も心がけると、よりダイエット効果がアップします。体を動かすことは、カロリー消費につながるだけではなく、食欲も抑制してくれます。この話については、また近日詳しくご紹介させて頂きます。

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