第18回
〈筋筋膜痛〉長引く痛み(慢性疼痛)の多くは「慢性のひどい筋肉のコリ」の可能性大
2012.03.13 [「病気・病院・医者」]
筋肉内刺激法はかなり痛いが入院・手術・副作用なし
筋筋膜痛の治療には、残念ながら今のところ「特効薬」はない。
対処療法として、
①固くなっている筋肉をほぐす
②筋肉を疲れにくくする
ことを目的とした治療を行う。
具体的には、「専門家の指導下での筋力トレーニング」「十分な深い睡眠」「ストレッチ・マッサージ」「鍼療法(筋肉内刺激法)」「リラックス法(呼吸法・瞑想法)」など。
なかでも北原医師が、筋・筋膜痛の治療法として推奨しているのが「筋肉内刺激法」だ。これは解剖学の知識に基づいたトリガーポイント治療の一種で、同医師が日本に紹介した。
その方法は、東洋医学の鍼治療に用いる細い針を、筋肉が硬くなって痛みを生じえる部分(トリガーポインント)にすばやく刺入し、すぐに抜去るというもの。
「かなり痛い治療法ですが、筋肉の硬さが取れてくると痛みが劇的に少なくなります。
また、手術などのように非可逆的ではありませんし、あくまでも一過性のものです。
痛みを治療するために、手術を受けたり、電極を入れたり、多種多様な薬を長期的に服用するのに比べたら、その侵襲度ははるかに少ないでしょう」
本当に痛い治療法だが、妙な副作用はないし、入院も手術もしないで済むのはありがたい。何より、長年の原因不明の痛みに、合点が行く診断と治療法がつくことで、救われる患者は多いはずだ。
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