文化とアートのある暮らし

バックナンバー

第18回
「ホっと暖まる交流と伝統」

今年の冬は暖かいなぁと思っていたら、ドカ雪降りましたね。
なんと暦は平成28年です。本年もよろしくお願いいたします。

暖冬なほど急に雪が降ることは噂にきいておりましたが、本当でした。
まだ雪が溶けきっておらず都内を歩いていてもいろんな所に白い雪の塊がみえます。

12ヶ月の中でもっとも寒そうな月が2月!ですが、
2月の最後の1週間で京都にてデザインウィークが開催されます。
ジェイアール京都伊勢丹(京都市下京区)や堀川common(上京区)をはじめ、京都に拠点を置くオフィスや工房、アートギャラリー、デザインスタジオが自社を開放するオープンハウスや、ショップやゲストハウス、美術館などで展示会やワークショップ、トークショーを行うもので、オリーブ・デ・オリーブがプロデュースする大人の女性に向けた京都発ウィメンズブランド「シハル」や、造園や建築資材を扱う「北山都乾園」など、そのほかインテリアブランドや伝統産業などさまざまなジャンルの企業・ブランドが京都のモノ作りをオープンにすることで異業種間の交流を促し、新たなビジネスやコミュニケーションの創出を狙うものです。

ディレクターは京都在住の北林功さん。COS KYOTO(コスキョウト)という会社の代表であり、日本の文化素材・技術・人を融合し、「京都」でリデザインするというコンセプトで「文化ビジネス」をコーディネートすることに取り組んでおられます。
京都の人々が、四季をつぶさに感じとる繊細な感性とその美を日常に取り入れて楽しもうとする発想力によって、京都ならではの文化を洗練させてきた背景を受け継ぎ守りつつ、新しいものを柔軟に融合させる。このような京都ならではの気質を「漉(こ)す」こと、息吹を宿すモノ・コトに昇華する、そんな意図から 「COS(コス)」と名付けたようです。

デザインウィークは日本や世界でも様々に開催されていますが、今回京都では第1回目となり、どのようなイベントになるのかワクワクですね。

私自身もこのデザインウィークに合わせてイベントを開催する運びとなりました。
以前にも何回か連載の中でご紹介している「音を織り、織りから聞く」というイベントで、音と織物をテーマにしたシリーズです。
なんと、会場は西陣織「紫紘株式会社」の工房内です。紫紘株式会社さんとイベントを共同で組ませていただいて第3回目を迎えようとしていますが、実際に製職を手掛ける織機がたくさん並んだ工房内を会場に音楽ができるとは、贅沢な機会です。



コメント