小岩井 大輔流 富士山と出会う

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第9回
「峠の朝」丸山林道

11月中旬 マミヤ645PRO 三脚使用 45ミリ F22 AE +0.5

11月に入り気温もグッと冷え込みはじめ、肌で季節の移ろいを感じます。秋といえば「食欲の秋」「芸術の秋」そう~「富士山撮影の秋」です。朝方の澄んだ空気は富士山をくっきりと映し出し、メリハリのある写真にしてくれます。前景となる草木も紅葉し、作品作りに力が入ります。

目の前の風景を撮影する時、被写体をズームレンズでフレーミングするのが一般的です。ですが、私の場合、できるだけ足を使って近づいたり、離れたりしています。また、脚立を使用してハイアングル、寝そべってローアングルと自分自身が動くように心がけています。一番の利点はやはり新しい発見があることです。目線を変えることによって必ず非日常的な景色が飛びこんで来ると思います。

今回の作品は山梨県丸山林道からの作品です。中央に樹木を配置し、生命力を表現しました。幹で隠した太陽が神秘的な光線を作り出し、富士山は小さけれども、その存在感は圧倒的です。

秋から冬にかけてもっとも富士山に太陽が近づくので、これからがおすすめのポイント。朝日に輝く黄金の雲海や、真っ赤な朝焼けも期待できます。天気の変わり目が狙い目。12月中旬になると道路が閉鎖されるので確認が必要です。

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