荒野のエッセイスト(映画編)

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第10回
猿の惑星物語

1960年代の終わりごろ……。
犬と猿とキジがおならをしました。
一番くさかったのはだれのおならでしょうか?
というナゾナゾが流行ったっけ……。
答えは「猿」。
理由は「猿のは臭せえ」
今ならオヤジギャグとしても最低レベルだが、
当時は大ウケだった。

「猿の惑星」は1968年に公開され、
チャールストン・ヘストンが、宇宙船で猿の支配する惑星に不時着し、
この惑星が地球だったと知るショッキングなラストシーンが話題となり、
日米ともに大ヒットとなった。
1970~1973年の4年間に
「続・猿の惑星」「新・猿の惑星」「猿の惑星・征服」「最後の猿の惑星」
とたてつづけに公開され、
ミュータントが登場したり、猿がタイムトラベルをしたり、
人間と猿が力を合わせて地球滅亡を阻止したり、
もう何でもありの惑星になってしまった。
僕は「荒野の七人」と「エマニエル夫人」とこのシリーズを、
「作れば作るほどつまらなくなった3大シリーズ」と呼んでいる。

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