荒野のエッセイスト(音楽編)

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第11回
無人島inじゅん&ネネ

「奥出雲恋唄―故郷に帰ろう―」
発売元・エントレス ¥1,500

「島ってね、意外とうるさいのよ。
風の音、波の音、何だか分からない音。 蛇の這う音や蛇に咬まれたネズミの悲しげな声が聞こえたこともあるわ。
島には自然の音がいっぱいだから、何か人工的なサウンドがいいわね。
でも、ロックじゃないな……」
人口の少ない島の集落で暮らしていた時は、家の外を通る車の音を聞くだけで、だれの車がわかったそうだ。
人の作った音にはそれほど敏感になる。
そこで、結論……。
じゅん:北斗五朗の「津軽じょんがら流れ唄」
ネネ:モーツァルトのピアノ曲
これだけ違う2人が仲良くコンビを組んでいるのだから、世の中ってやつは、本当に分からない。

この二人の最新のCDが素晴らしい仕上がりだ。
特に新曲の「奥出雲恋唄―故郷に帰ろう―」は洋楽ポップスと唱歌をブレンドして、演歌をまぶしたようなじゅん&ネネならではの独自の世界が広がっている。
日本人の心に染みますよォ~!
アラカン(アラウンド還暦)の女性の生き方をポジティブに歌い上げる「元気!元気!元気!」も楽しいし、ボーナストラックとして「愛するってこわい」のライブバージョンも収められている。
基本的に友だちのCDは紹介しないようにしているが、今回は例外。

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