コツ5:女性の成功のロールモデルを作る

女性はまだ「弱者意識」が強いため、懐疑的で不安にとらわれやすい傾向があります。ささいなことでも一旦ネガティブな考えにとらわれると、加速度的に被害妄想や他人へのあらさがしが始まり、やがて「辞めよう」という結論に到達することも珍しくありません。
その際に抑止力となるのは、「憧れの存在」です。
自分も頑張ればああなれるんだという夢を具現化したロールモデルがいると、それが心の牽引力(けんいんりょく)になります。女性の活用を考えている職場では、ヒラリー・クリントンさんのような、魅力も能力もあるロールモデルがいるのが理想的でしょう。
このロールモデルとなる女性たちには、メンター(指導者・支援者)としても活躍できるよう適正な教育をし、活躍できる状況を整備することが大切です。ポテンシャル(潜在能力)が高い女性には、組織が全面的に学びと成長を支援することが必要不可欠です。

今後、さらなる少子高齢化が進むと思われる日本において、優秀な女性社員をどれだけ戦力として有効活用できるかが大きなターニングポイントになることは間違いありません。
女性のライフスタイルやライフプランに合わせた柔軟な対応策を練り、長期的に働ける環境を整備し、適正なコミュニケーションをとりつつ、優秀な戦力となる女性を育ててください。