コミュニケーション達人への道

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第5回
非言語コミュニケーションのちから

日本語はとても繊細なコトバです。

表現の幅も広く、比喩やことわざ、言い回し等で白か黒かを限定させずに、グレーの帯域を多く出来るファジィな言語と言えるでしょう。
このファジィな感覚は日本人の価値観に基づくものなのかもしれません。
解りやすさや利便性よりも、わび・さびの文化に代表されるように解りにくさや不自由さに美しさを見出す日本人独特の感性が言語に現れているのではないかと感じます。

それ故に、日本人は非言語コミュニケーションも、その柔軟で独特の目線から多彩な表現、アプローチを実践できる感性があります。老舗の旅館を例にとっても、そこの女将が墨字で和紙に書いた見事な夕食の献立や、部屋に飾られた季節の花の一輪挿し等、随所に感じられる想いは人を感動させます。日本の素晴らしいところは、きめ細かいおもてなしを受ける為に高額な料金を支払わなくとも、市井のサービスでこの様な配慮が行き届いたサービスが受けられることでしょう。毎度海外から帰国する度に、日本の「おもてなし文化」の素晴らしさと清潔で美しく整えられた空間に感動します。

今回はこの「おもてなし」を含んだ非言語コミュニケーションについて。

非言語コミュニケーションは5感対応した5つに分かれます。
目で見る視覚的なもの、耳で聞く聴覚的なもの、そして触れたり感じたりする触覚的なもの、舌で味わう味覚的なもの、最後は鼻で嗅ぐ嗅覚的なものです。
この中でコミュニケーション上重要な感覚は視覚、聴覚、触覚です。

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