コミュニケーション達人への道

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第17回
パブリック・コミュニケーションで使える笑顔のエクササイズ

企業・団体の上層部になると、公の場におけるスピーチや挨拶、プレゼンテーション等の機会がふえてくるのは必然。
しかしながら“話す”ということは得意と自認する人でさえ、この公の場におけるスピーチや講演、プレゼンテーションや会見などのパブリック・コミュニケーションには難しさを感じるでしょう。
記憶に新しい野々村議員の号泣会見。あれほどマイナスの表情がいかに破壊的な力を持ち、取り返しのつかない“印象”を与えるかを証明した事例はないと思います。これは極端な事例ですが、メディアだけでなく個人がメディア化している今だからこそ、”情報“には各個人の”印象“や”感想“が加わり瞬く間に配信・周知されるであろうことを踏まえ、コミュニケーション・スキルをブラッシュアップしておきましょう。
今日はパブリック・コミュニケーションに於いて、特に重要な表情、中でも基本の笑顔を笑顔を鍛える簡単なエクササイズを紹介していきます。

人は思った以上に口角が下がっています。真顔=「口角が下がっている」と不機嫌顔に映りますので、まずは口角を5ミリ程度上げた状態を“真顔”にしてください。
表情筋はれっきとした筋肉です。使わないと筋力が低下していきます。そして年齢とともに皮膚も重力に逆らえなくなります。だからこそ、両ほほの筋力を使い口角を上げる意識が大切です。
常に歯を見せる様な満面の笑みでいる必要はありません。軽く口角を上げる様にほほに力を入れて下さい。
日常から真顔の状態でも両頬の筋肉を意識して使っておくと、笑顔の口角が上に上がります。


次に鏡に向かって歯を見せて、笑顔を作ってみましょう。
その際口角は耳方向に上げるイメージでなく、上に上げます。特に30代後半以降は頬の筋肉が衰えていますので、耳方向の斜め上に上げると半笑いの様ないやらしい笑いになってしまいます。
また、口は笑っているけれど目が笑っていないと怪しい笑顔になります。
目を細めた時に、目の下の涙袋が盛り上がりますが、それをイメージしてください。軽く目の下の筋肉を使い、三日月目を意識して口角と連動させます。
この二つが揃うと優しげで自然な笑顔になります。


満面の笑みは誰もが自然に出てくる表情が一番魅力的ですので、トレーニングする必要はありません。

この軽く微笑む、軽く笑うという”軽く“が意外と難しく、そしてパブリック・コミュニケーションの際に頻度高く使う笑顔となりますので日常から練習しておくことをお勧めします。

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