How to be a Gentleman

バックナンバー

第31回
重陽の節句

Gentleman世代の方々は、「日本の五節句」をご存じでしょうか。

「人日(じんじつ)の節句」
これは陰暦1月7日にあたり、今では七草粥(がゆ)を食べて、1年の豊作と無病息災を願う日です。

「上巳(じょうし)の節句」
3月3日の雛祭りのことで、女児の健やかな成長を祈ります。

「端午の節句」
「菖蒲(しょうぶ)の節句」ともいわれ、「尚武(しょうぶ)」とかけて男の子の誕生を祝い、成長を祈ります。

「七夕(しちせき)の節句」
「七夕(たなばた)」とも呼ばれ、笹竹(ささだけ)に歌や文字を書いた五色の短冊を飾って、いろいろな願い事をするようになりました。

そして、旧暦9月9日の「重陽(ちょうよう)の節句」(2012年は10月23日だそうです)では、平安時代には「観菊の宴」が行われるようになり、日本の宮中にも取り入られるようになりました。これがのちに「重陽節」と呼ばれるようになり、江戸時代になると五節句の一つである「句の節句」として一般の人々に広がっていきました。
この日を「栗の節句」といって、栗ごはんを炊き、祝う風習があるところもあるようです。
一方、中国では、9月9日は奇数(昔は陽数と呼んでいました)の9が重なることから、「重陽」と呼ばれるようになりました。

また、菊の花は不老長寿の薬草とされていたため、この日にお酒に菊の花を浮かべた菊酒を飲んだり、菊の花から作られた菊酒などを飲んだりして、邪気を払い、長生きを願う風習もありました。

コメント