How to be a Gentleman

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第32回
劇場・美術館でのマナー

秋といえば「食欲の秋」「スポーツの秋」、そして「芸術の秋」。
みなさんは、劇場や美術館でマナーをきちんと守れていますか?
劇場や美術館は、大勢の人が観賞する場所。マナーを守って、お互い楽しく鑑賞したいものです。

そこで今回は、気にとめて頂きたい項目を挙げてみました。
思い当たることがある方は、いらっしゃいませんか…?

◎劇場(映画館・コンサート・お芝居など)で気をつけたいこと

ゆとりを持って、早めに席につくようにしましょう。
やむを得ず遅刻してしまったときは、お芝居ならしばらく後方で見てから、休憩時間になってから席につくようにしましょう。
よく見かけるのは、「遅刻をしても、堂々と人前を通って入って席につく人」です。人の前を通って席につくときでも、姿勢を低くして席の間を速やかに移動し、「すみません」の一言も忘れないようにしましょう。

◎拍手について

感動を表現する方法の一つとして大切にしたい「拍手」ですが、拍手をするタイミングは意外に難しいものです。
特に気をつけなければならないのが、クラシックコンサートやオペラです。
音楽や歌が終わった瞬間や、楽章の間に拍手をしてしまうと、周りの人に迷惑をかけてしまうと同時に、音楽に対する教養のなさをさらけ出してしまうことにもなりかねなませんので、気をつけましょう。

◎TPOに合った服装を

服装に関するTPOがあまり問われなくなってきている現代ではありますが、やはり「その場に合った服装」を心がけたいものです。
たとえば、観劇(バレエ・オペラなど)ではエレガントな服装で。
立ったり座ったり歩き回ったりする美術館などでは、動きやすい服装で。
冷暖房により室温と外気温の差が大きい時期は、カーディガンなどで温度調節ができるようにしておくと良いでしょう。
また、露出の多い服装などは、場所を考えて身につけましょう。

◎周囲への配慮を忘れずに

美術館や展覧会で一番迷惑なのが、「大勢で」「騒ぎながら」の観覧です。
それも、学生の団体ではなく、大人の団体がそれをやっているのは、大変残念なことです。ほかの人も同じ空間で観賞しているということを、忘れないようにしたいものですね。
また、「順路」は、観客を入り口から出口までスムーズに誘導する目的のほかに、観客に満足してもらうことも目的としています。
戻って見直すことは避け、どうしてもという場合は、くれぐれも周りの人の迷惑にならないように気をつけましょう。

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