カリスマシェフ栗本流イタリアン!!

バックナンバー

第1回
イタリア料理 シェフ栗本清の『美・Buono』

みなさんはじめまして、イタリア料理人の栗本清です。

突然ですが、料理人の私がなんとfromNowでコラムを書かせていただくことになりました。みなさんに楽しんで、喜んで、さらに役に立てていただけるようなコラムを書いていきます。

ご存知かと思いますが、イタリア料理といっても幅広くいろいろな手法があります。私がイタリアに渡って体験したこと、日本でイタリア料理人として体験したこと、そこにはいつも驚きがありました。多くのみなさんに食を通じてイタリア料理のすばらしさを少しでも分かっていただければと思っています。

私は19歳で料理の世界に入り「自分が一番格好よく見える料理人は、何料理を作るひとか?」いつもそう考えていました。あるとき漠然と思いついたのは、鉄板焼きでした。それもお客様の目の前で焼くスタイルです。でも何かが足りない、何かが欠けている、いつもそんな思いをめぐらせていました。そんなある日、イタリア料理に鉄板を取り入れたらどうか!と考えたのが今の私のスタイルの始まりです。イタリア料理駆け出しのころ、幸運にも伝説のイタリア料理店『バスタパスタ』で修行を始めることができたのです。しかしみなさんの想像通り、毎日、皿洗いと仕込みの準備に追われ、やっとのことで賄い料理を任され、3年後の22歳のときに、なんとかお客様に提供するためにストーブの前に立つことができました。そしてなんとか副料理長へ。

しかしそこには満足していない自分がいました。27歳の時、何のコネも、力もないままイタリアはピエモンテに旅立ちました。「数字の1~10、ありがとう、こんにちは、どこ?」それと食材用語、これらのイタリア語だけを頭に叩き込み、バックパッカーのいでたちでした。そこで、日本で培ったイタリア料理と本場イタリアでの料理の違いに度肝を抜かされ驚きの毎日を過ごしたのです。料理人の技術的な部分は日本のほうが優れていると感じていましたが、料理の原点である食材の使い方は、全く違っていることを実感しました。

さて、私の自己紹介はこのくらいにして、これからは、そんなイタリア時代の驚き、イタリア料理の豆知識、誰でもできる簡単レシピ、そしてちょっとひと工夫で見違えるおうちでのイタリア料理などをご紹介していこうと思っています。

第一回目の今回は、イタリア料理人らしく、ちょっと役立つ豆知識を。

イタリア料理といえば、何を連想しますか?いろいろ思い浮かびますよね。

ここでは代表的な材料であるニンニク、唐辛子、トマト、オリーブオイル、そしてパスタについてお話します。

コメント