カリスマシェフ栗本流イタリアン!!

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第7回
トロトロクリーミー!かぼちゃの話。

先日、友人が「La Fuente Daikanyama(ラ・フェンテ代官山)」内で無農薬野菜の販売を始めたので、ちょっと覗きに行ったら、久しぶりに「ピーナッツかぼちゃ」を見つけ、早速買ってしまいました!

ピーナッツかぼちゃは、「バターナッツかぼちゃ」とも言います。見た目がホントにピーナッツみたいで、ほら、こんなにかわいい姿をしています(画像参照)。ハロウィンまで飾っておきたいような気がしませんか?

真二つに切ると、上半分には種は入っておらず、お尻の部分に種とワタが少々入っています。
バターのようにネットリしていて、その名の通りピーナッツのような風味。「ポタージュ」にするのが最適です。

収穫時期は、8~9月。
かぼちゃの原産は中南米、ピーナッツかぼちゃはメキシコから渡ってきたといわれています。ちなみに「かぼちゃ」という名前は、「カンボジア」がなまったものなのだとか。
収穫してからある程度貯蔵してから出荷されるのは、収穫後、日数をおくことで、でんぷんが糖に変わり、甘くおいしくなるからだそうです。

かぼちゃを選ぶ時のポイントは、2点。
丸ごとのかぼちゃなら、ヘタの部分が乾燥してコルク状になっているものが食べごろ。カットされている場合は、種が丸く太ってしっかり詰まっているものを選ぶと良いです。

ご存知の通り、かぼちゃに含まれる栄養価は、野菜の中でもトップクラスで、「野菜の王様」とも呼ばれていますね。
食物繊維が豊富なので、便秘を改善し、大腸ガンや糖尿病の予防、また高血圧を防ぐ働きがあり、カリウムも豊富です。
そればかりでなく、カロチン、ビタミンC、ビタミンEなど3大栄養素が含まれており、その他ビタミンB1、ビタミンB2、カルシウム、鉄分なども含まれています。
中でも豊富なのが、カロチン!それも「βカロチン」です。
βカロチンは、ビタミンEと協調し、細胞の老化やガン化を防ぐ働きがあり、皮膚・粘膜・目の網膜を健康に保つ作用があります。また、風邪の予防、つまり免疫力を強化し、細菌やウィルスから体を守る働きもあるのです。
一つの食材で、こんなに栄養素が取れるとは!嬉しい限りですね。

「冬至にかぼちゃの煮物を食べると風邪をひかない」といった昔の人は、改めて凄いなぁ~と感心しちゃいます。

さぁ皆さん、健康で美しくあるために、かぼちゃを食べましょう!!
次のページでは、「ピーナッツかぼちゃのポータージュ」のレシピをご紹介します。

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