カリスマシェフ栗本流イタリアン!!

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第22回
イタリア修行─その2

僕の連載も、今回で最後となりました。
前回に引き続き、イタリア修行の話をいたします。

イタリア最大の都市、北イタリアに位置するミラノ。
ミラノコレクションなどで知られるように、古くから服飾や繊維産業など、ファッション関連の産業が盛んなところですね。
トスカーナと違って、街を歩く人も男女問わずオシャレで格好良いんですよ。

そして、最後に働いたレストランは、アルノルフォのオーナーシェフ・ガエターノに紹介をしていただいた、ミラノにある高級イタリアンであり、今はミラノの最高峰で2つ星に輝く「SADLER(サドレル)」。
オーナーシェフは、天才といわれているクラウディオ・サドレル。
僕が働いていたときは、1つ星レストランでした。

サドレルのキッチンは、とにかく皆、明るくてにぎやかなんです。中でも明るくにぎやかなのは、オーナーシェフのクラウディオ・サドレル。
すごく繊細な料理で、盛り付けも美しいのに、キッチンの中は常に歌声がいろんな所から聞こえてくるんです。
「おいしいものをお客様に提供するんだから、作る側が楽しく仕事をしなきゃダメなんだよ!」というのがシェフの教えだったんです。
サドレルの料理は、見た目の驚き、そして一口食べたときのジーンとくるあのおいしさは筆舌に尽くし難く、何度も通いたくなる味なんです。

シェフは、実に気さくな人。
アーティスティックな閃(ひらめ)きに満ちていて、新しく美しい料理を生み出していくには、「幸せで充実し、刺激のある日々を送るのが何より大切」と教えてくれました。
店内は常に予約で満席。シェフ自らテーブルを回り、顧客と話しながらメニュー組む。シェフが明るいので、フロア全体のサービスもすごく温かいんです。

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