外国人に日本語を教えてみませんか!

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第2回
「日本語ボランティア」に参加する 実践編

③相手の立場を考えること

何を教えるのか、何をテーマに会話するのかなど、交流型のボランティア教室では、各自の裁量に任せられることが多くあります。そんな時は、相手が何を話したがっているか、知りたがっているのか、しっかりと聞いてあげましょう。つい自分の趣味や興味について話したくなるものですが、一方的にならないように気を付けてください。また、つたない日本語に聞こえても、忍耐強く耳を傾けてあげ、日本語を話す楽しさを実感させるのも大切です。また、相手が年下でも、あまり極端な子ども扱いをしてしまわないよう、注意してくださいね。

④新人として参加すること

「国際事業部で英語力を武器に活躍してきた」「海外駐在員としての経験を生かしたい」「多くの部下を指導してきた自負がある」といったキャリアは、もちろん、役に立つこともあります。ただし、ボランティアの現場では、当然のことですが、会社での実績や肩書きは全く関係のないものです。取材などで、ボランティアのリーダーにお聞きすると、特に男性の参加者の中には、本人は自覚していないものの、自慢話ばかりしたり、自分の意見を強引に押し付けたりして、周りを困らせてしまう人が、時々、いらっしゃるそうです。読者の皆さんは、大丈夫だと思いますが、郷に入れば郷に従え、ということわざの通り、新人として謙虚な気持ちで参加することが大切です。

⑤ 交流を楽しむこと

学校教育と異なり、ボランティアは、集まってくる外国人の目的もさまざまです。特に、交流型の日本語ボランティアでは、自分は「先生」だ、「教えてやっている」という意識は捨てて、「日本語」を通じて、お互いの異なる言語や文化を理解し合っていく仲間だと思うくらいでちょうどよいのです。彼らの文化や考え方から、学ぶことも多くあるはずです。

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