知って損はない、働き続けるための心がけ

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第2回
あなたの“鉄板ネタ”を掘り出しましょう

そうしたことを判断材料にすることに対して異論はあるとは思います。ただ、人が人を評価するということは、数字だけでなく感情も入り混じり、とても難しいことです。いくら目標設定や評価のルールを細かく定めたところで、誰もが納得して運用されている人事評価制度というものが世の中に存在しないことがその証左でしょう。
「第一印象でその人の価値が決まる」といわれますが、違う事実が見えてくれば、感情や印象は時間とともに揺れることがあります。部長が最初はダメだと思っていた人がいたとしても、課長以下何名かが「そうですか? 良い人ですよ。ずっといてくださると助かります」と言ったら、多数決であるかのように評価は変わることもあります。
記録は変わりません。ですが、記憶は変わります。つまり、今からでも頑張り次第で周りの印象は少しずつでもより良く変えられるということです。長年働いてきたということは、何かしら足跡はあります。余程のマイナスのレッテルがついていなければ、心証と評価を今より良くする余地は残されているということでもあります。ただもちろん、自分なりに真面目にこつこつと業務をこなし続けていることが前提です。昨今、世代間ギャップなどにより“飲みにケーション”が減り、若者が高齢者の話を聞かなくなってきたという話があります。しかし、役に立つ話であれば積極的に聞きたいというのが、不透明な時代が続くことに不安を覚える若者の本音です。今まで自分がしてきたこと、そして、反省材料も含めてそこから学んだことの中から、周囲の人にも役に立つような話をわかりやすく表現してみましょう。実績というほど仰々しいものではなく、実際のところ、関わってきた課題を整理しておくだけでもいいでしょう。それはきっと周りの人の役に立つはずです。
ただ、せっかく良い話ができても席に座っているだけでは以心伝心するわけありません。自分で機会や場を設けたり、常に伝えられる機会を伺ったり、でも押しつけがましいようにしないようにしたりと、努力をしなければいけません。
自分が長年のサラリーマン生活を通じてしてきたことを棚卸しし、その経験をきちんと周囲に認識してもらったうえで、良い印象を記憶の片隅に残しておいてもらえば、第2のサラリーマン人生の可能性は拡がっていくでしょう。
それではまず、自分がしてきた実績、そこからいえる良いこととはどうやって整理していけばいいのでしょうか。

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