人はなぜ『道』を探すのか?庭道への道

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第6回
「命」 樹木と人間

太宰府天満宮 クスノキ1000年
世界遺産東寺にて

樹木の香り

いや~立秋(りっしゅう)が来た途端、急に昼間の暑さが変わりましたね~。

24節気では、立秋(りっしゅう)から処暑(しょしょ)、白露(はくろ)、そして、秋のお彼岸である秋分(しゅうぶん)へと変わっていきます。秋分になるころ、キンモクセイやギンモクセイの花が咲き始めます。

僕ら人間だけがこの変化を感じて動いているのではなく、木も動物も植物も、海も大地も山も全てがこの変化を感じて動いているのね~。

僕らは大変な夏を越し、身体が疲れています。キンモクセイなど、季節の草花や木の香りは、僕らの夏の疲れを癒してくれるだけでなく、精神も落ち着かせてくれるのです。そう、アロマ的な感じですよね。日本では古くからアロマ的ヒーリングが行われてたんよ。その名は「美香」(みこう)。これは、仏教の言葉なのですが、素敵な言葉ですよね。僕ら日本人は、身体に必要とされる香りを感じ、健康を維持する療法としていたのです。キンモクセイの花の香りもその1つで、薬的な役割だったとされとるがね。ちなみにキャラから作られる線香もその1つだったんよ。樹木と人間は切っても切れん大切な命を預かる大事なパートナーなんです。

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