人はなぜ『道』を探すのか?庭道への道

バックナンバー

第5回
庭道

「庭道って何?・・・」「知らんがね~」。ですよね~、そう、今回は「庭道」についてのお話です。ちょっと真面目に聞いていただいちゃいます。

日々の生活や仕事に追われ忘れてしまいがちな大切なこと、それは、人間らしい生き方です。自然を愛する心を追及し、世界に誇れる日本の文化を見つめなおす、これが、庭道です。

物事の本質を見通す「見識」と風趣(風情)を見分ける「眼力」を身につけ、「虚心坦懐」(心に何のわだかまりも無く素直な心であり、さっぱり平らな心、また、そうした心で物事を目の前にするさま)で、「知識」「技能」「精神」などを極めていきます。

■庭道とは…

庭道とは、「自然と人間の双方向の心の交信を通じて、互いを敬い、思いやり、育んで、より良い共存の姿を追求する道」です。

■「生命の維持」と「美しさ」の調和

里山の森も、盆栽も、観葉植物も生きています。そして、この生命を維持するためには人が手を入れてやらなくてはなりません。
一方、人間は、森や木などの自然環境から恩恵を受けて生かされています。
美しい庭や盆栽は、人が心を込めて丁寧に育てていくものです。
美しいものを観賞するという気持ちだけでは、美しさを維持することはできないのです。

コメント