人はなぜ『道』を探すのか?庭道への道

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第3回
木って凄いね

「いや~」「な~んでだ~」な~んだか疲れたみたいだね~・・・・・。
本当に本当にみ~んな疲れたんね~・・・・・。
そして、み~んなみ~んな凄く凄~く恐かったんね~・・・・・。
本当に恐かったんね~・・・。俺も本当に怖かったんよ~。
でも、びっくりするくらい偉かったね~・・・。
本当に本当に偉かったね~・・・。
僕ら人間だけじゃなくってさ~、木や植物や動物、全ての生きモノたちも本当に偉いね!!ちゃ~んと「今から」を見ているんだね~。

今、僕らが生かされることが不思議で、申し訳ないくらい怖かったもんね~。
あの3月11日、地球が本気で怒ったとき、僕は千葉県内の木の上に登って床屋さん(剪定作業)をしてたんよ~。

そしたらね、なんだか・・・「あら~!?うそ!!」
その木がゆっくりゆっくりと「ゆ~らゆ~ら」「ゆ~らゆ~ら」と揺れたんよ~。
「あら~??」「あ~!!」と思った瞬間、「ドーン!!!」と音を立てて、大きな揺れがきたんよ~。

木の上から周りを見渡したらアスファルト、電柱と地面が、そう地球が横に縦に動いとるんよ~。「え・・・?」と同時にみるみるうちにアスファルトに亀裂が入り、その亀裂から水が溢れ出てきよったんよ~。足元がすくんだ。

少し落ち着き、周りを見てみると・・・
「本当かよ・・・!!」「夢?」と、目を疑ったね。
そんな中、僕の登っていた木はびくともせず、ただただ淡々と倒れることなく立っていた。
他の木たちを見ても同じだった。ただただ淡々と立っていた。

次の日3月12日に同じ木たちを見に行ったら、やっぱりただただ淡々と静かに立っていた。あれだけの地震でも全く変わりなく逞しく立っていた。
「すっげえな~、やっぱり凄い!!素晴らしい生命力だ~」と、改めて感じた。
その木たちに手をあてて2、3回ゆっくりとたたいてみると、木の幹に凄くあたたかい温もりを感じたんよ。その後、ず~っとその木たちを見続けていたら、木たちは「生きろ!!」ということを投げ掛けてくれていた。

僕らは自然の力にはどうやってもかないっこなかよね~。自然には逆ろうてもいかんがね~。

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