人はなぜ『道』を探すのか?庭道への道

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第9回
モミノキから門松、そして龍(辰)が昇る

門松は、門前に左右に一対並べることがごく一般的な設置方法で、多くの家では、玄関によく立ててあります。玄関に向かって左側の門松を「雄松」(おまつ)、そして右側の門松を「雌松」(めまつ)と呼ぶんよ。これ、江戸時代からといわれ、始まりは平安時代ごろからと伝えられておるがね。昔日本人は、神を求めてきました。先のとがった「山」に神が降りてくるという言い伝えがあり、その山に見立てたのが、門松の竹の上の部分です。竹の部分は、高さが大・中・小と3本あり、それは「天・人・地」を表しています。竹筒が道となり、松と梅で神を迎え入れておるんよ。(藁は魔除け)

門松一対 (左が雄松、右が雌松)

迎え入れる2人の神は「男の神」と「女の神」!!僕ら島国の感謝のしきたりは素晴らしかね~。先輩方、祖先の方々は感謝の意思をよ~く考えておられるね~。先ほどの感謝の心からくるこの日本独特のお正月の準備に皆さん、感動しませんか・・・?!迎えることができたこと、「ありがたい!!」につきるがよ~。

門松を設置しておく日は一般的には1月7日までですが、場所や地域により異なります。1月5日、10日、15日とまちまちです。(悪いことではありません!!)因みに設置する日は、12月28日がベストです。29日に設置することは「苦立て」(くだて)といい、31日に設置することは、「一夜飾り」といい、できれば避けた方が良いと伝えられておるんよ。その他、「しめ縄飾」や「松飾り」も同じです。門松処分に関しては、一番よいのは近くの氏神様や鎮守様で燃やすことが良いとされております。がしかし、町の燃えるゴミに出してもOKです。何故ならば焼却するからです。一年の終わりがもうそこまで来たがよ。今年1年色々とあったね~。悔しいこと、憎いこと、腹立つこと、ぶっ飛ばしたいこと、逃げたいこと、本当に本当にみ~んな色々あったよね~・・・。大変お疲れ様でした。この苦しかった分、喜びや嬉しさ、楽しさは倍になって必ず戻って来るがよ!!来年からもっともっと訳のわからん者や時代が邪魔するかもしれんけど、足元さらわれんように揺らぐことなく、決してぶれず、「己魂」(みたま)を強く信じ、樹木のように「淡々」と歩もうね!!

この約半年間、フロム・ナウの記事を見て下さった方々、心よりお礼申し上げます。「あ・り・が・と・う・ご・ざ・い・ま・し・た」。そして心から感謝申し上げます。

もう今年わずかしかありませんが、残りの時間、大切にして下さい。今年の造景のテーマ「樹木は決して裏切らない!!」を強く信じ、来年からも皆様に色々とお届けいたします。

まぁ~見ちょってね~。という自惚れは別として、皆さん良いクリスマス、そして素晴らしい年を迎えられるよう庭道師範・田中造景、心より祈っております。
あ!!そうだ!!来年辰年だ~・・・「龍」(りゅう)だ~。
「心の龍を育てる年だ!!」・・・。
また来年!!

<本日の造景食>
さといも白菜汁

造景お手製「パジャン」(ニラとネギと秘伝の醤油)
農家のおばちゃんのお新香(酢漬け)

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