人はなぜ『道』を探すのか?庭道への道

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第13回
心の桜(その2)

みなさん、「桜」最前線に乗ってますか~?乗りきりましたか~?
これから東北の方へとあがっていき、復興と共に開花してくれることでしょう。そう祈っています。

日本列島も少しずつ暖かさを取り戻しておるがね。春分、お彼岸も過ぎて春ですな~。
「寒さ暑さも彼岸まで」とはよくいったもので、東京あたりでは3月20日の春分の日を過ぎたら、昼間と明け方の寒さがなくなりました。今は二十四節気の「清明(せいめい)」で、その後4月20日に「穀雨(こくう)」、5月5日には「立夏(りっか)」となり、そう!夏の気配が現れてくるんよ。
これから入る「穀雨」は、春の温かい雨が降って穀類の種子の成長を促進するから、種まきの好期なんよ。夏に咲くヒマワリは、今ごろから種まきのベストシーズンとなる。
今は仲春で、仲春の穀雨は雨の降る量が穀類の発芽に程よいんよ。じゃっから、雨の量が多過ぎたり少な過ぎたりすると穀類がうまく育たなくなるんよね。本当に大切な時期なんよ。この時期からハナミズキ、フジ、ハナズオウ、ボタンが開花し始め、ツツジ類は間もなく満開となる。

そうそう、そういえば、お花見はもうお済みですか?東北から北海道にかけては、今からだと思いますが。
シャンと上を向いて桜を心で眺めてみてください。桜の咲いたときに思いを馳せれば、いとしさが募り、心が揺れ動かされることでしょう。
花には色々な見方があります。人を見るのと同じように色々な方向から色々な心で本気で真剣に見てあげることにより、「己魂(みたま)」までが清らかになっていき、何かを感じることでしょう。

桜が咲いたときは、「ウワ~!」と喜び、笑顔となるけんど、桜が散ってゆく姿には、切なさまでも感じ、また雨が降ったり春の嵐が吹いたりすれば、寂しさまでも覚えてしまうがよ。
感動することを忘れ、ゆっくりと反省する時間もとれないまま、先へ先へと進まざるを得ないこの時代、人間のさまざまな「喜怒哀楽」に、自分自身がどう向き合うべきなのかを、桜などの樹木は人間に教えてくれ、さらには「己魂」まで変化させてくれるかもしれん!僕はそう思うとるん。人として人間として、そう思うとるんよ。
まぁ、これ以上ブツブツいうつもりもなかけんど、せっかくの一年に一度の「花見」というこの日本の祭りを、大切にしようではありませんか!そして、このような祭りを生み出してくれた僕らの先祖の心は、本当に本当に素晴らしいがよ。僕らもシャンと学ばんといかんね。
いつからって?そう、from Now…な~んて…(笑)。

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