人はなぜ『道』を探すのか?庭道への道

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第19回
神無月

田舎の中秋

暑い暑い残暑も終わり、冷やりと涼しくなってきよったがね。
僕は、秋はあまり好まんがよ。なぜなら、涼しくなってきよると、な~んだか寂しい気持ちになりよるからさ~。

二十四節気の8月7日の立秋から、処暑(しょしょ)、白露(はくろ)、秋分(しゅうぶん)を過ぎ、10月8日の寒露(かんろ)へと移りゆきます。露が冷気によって凍りそうになり、冬鳥が海を渡ってきよるころになる。ススキの下では、コウロギなども鳴きやみ、菊が咲き始めるよ。
田畑では白露が寒露に変わり、農家は稲の取り入れで繁忙期となります。キンモクセイ、ギンモクセイの花が咲いて、ヒイラギキンモクセイの白い花も咲き始めます。

そして、10月23日は二十四節気の霜降(そうこう)と移り、露が冷気によって霜となって降り始め、霜降から立冬(11月7日)までの間に吹く寒い北風を「木枯らし」と呼ぶんよ。
関東では、カエデやナツヅタが少しずつ紅葉し始める。霜降を過ぎると、サザンカの花やヤツデの白い花もちょっとずつ見られるようになる。

初秋から中秋へと入り、このころの食べ物は最高においしいがね!
もうちょっとすると新米も出来上がり、たまらなく佃煮(つくだに)が合う!
いいね~、いいよね~、食欲の秋だもんね~。
秋のお彼岸を過ぎると一気に暑さがゆるみ、涼しさが増しよるね。この温度差で土の中に露ができ、涼しさで根菜類も育ち、そして季節の野菜もまた一段と旨味を増す。

四季って大切なんよね。日本は秋も必要で冬も必要で、春も夏も必要な島国なんだよね。
地がズレれば、空も海も全てがズレる。もしかしたら日本人の品格さえズレてきよるんかも。おっと、そうは思われんよう、もっと日本人を信じらんといかんがね。
今、この大和国、色々と島のことやなんやらでもめよるね。感情的にならんと、「平情心」をお互い持たんといかんね。
台風や自然災害が起きても同じこと。やっぱり何があっても「こらえる!」の一言に尽きるがね。そう、もう一度いうけど、「平情心」ね。

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