人はなぜ『道』を探すのか?庭道への道

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第22回
生きぬく力─守りに入るモノに明日はなし

桜島

桜島は生きている!
地球って生きている!
そして僕らも、年が明けても生きている…!

「死にたくない!」と思うから生きている。地球や植物が生きているから、僕ら人間も生きている。そうです!生かされているから「生きぬく」んだね。
地球も勝手にできたわけでなく、意味があって太陽系のあの位置に存在している。植物だって同じこと。太陽系のこの位置に地球があるから植物も育つ。み~んな「生きぬかなければいかん!」のである。

皆様、新年あけましておめでとうございます。
昨年も格別なご厚情にあずかり、心より御礼申し上げます。
本年も「巳(み)」のごとくゆっくり蛇行しながら造景流で歩みます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

いや~本年も始まりましたね~。正月も終わり、一年で一番厳しい寒い時期へと移りゆくがね。
銭のためにゆっくりできない世の中になってしもうたがね。正月休み過ぎて、また現実へと戻りよるね。も~っとも~っと、ゆ~っくりとしたかもんじゃね。本当に「生きる」とは大変なことじゃ~。

地球も桜島も生きているから、それなりに大変なんじゃろうっていつも感じとる。死なない、死にたくないための努力を常にしとる。これ、花や緑も同じこと。光を求めて一生懸命に伸び、育つ。僕らも「生きぬく」という目的を持ち、死なないための努力をせんといかん。だって、死にたくないもんね~。
二十四節気を振り返ると、地球がうまく努力しながら生きているということがわかる。植物だって同様に生きぬく努力をし、動物も死なないための知恵を身につけ、「生きぬく力」を持って生きている。

二十四節気の中で、今は小寒(しょうかん)から大寒(だいかん)へと移りゆく途中である。これからが冬本番であるがよ。その名の通り、大寒が一年の中で一番寒い時期だからね。
この時期は、インフルエンザなどが流行する。激しい寒さによって内臓が冷えてしまうために、ウイルスにかかるんよ。
植物や動物たちは、冬眠しとるんじゃね。寒い時期を越す知恵をちゃんともっとるがね。人間様はまるで現代病に向かうように、暖房から離れず動かない生活をしちょるね。「快適」と引き換えに、「健康」を犠牲にしつつある現代人の暮らし。困ったもんじゃ~。

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