人はなぜ『道』を探すのか?庭道への道

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第23回
結ばれてできている…(その1)

出雲大社のしめ縄

「寒い~寒い~」って思っていましたが、もう暦の上では春ですよ~。
小寒、大寒が過ぎて、一番寒い時期は終わったね~。
2月3日の節分から、どんどん春へ近づいていくがよ。ゆ~っくりと、ゆ~っくりと、土も空も春に向かって動いておるがよ。
そして2月4日は立春、旧暦では一年の始まりです。春のきざしが感じられるようになります。


菜の花と開聞岳(指宿)

まぁ、春といっても、まだ冬が残っちょる。だから、雪もまだ降りおるし、朝晩も冷えよるがよ。この時期は寒と暖が交わる時期でもあるから、体調には十二分に気を付けんといかんど。
僕は鹿児島生まれの鹿児島育ちじゃっから、寒いのはどうも苦手かもしれん。1月10日ごろの鹿児島の指宿(いぶすき)は、もう菜の花が満開なんよ。春に向けてゆっくりと菜の花の開花も北上してきておる。
日本列島は結ばれている。小寒、大寒、立春、雨水、そして啓蟄(けいちつ)へと…。


高千穂連山

季節は、冬から春へ、そして夏へ秋へと…。季節はすべて結ばれている。
そう、そうなんだよね~。結ばれているって簡単にいうけど、本当はものすごい大切なことなんよね~。結ばれていることを分かって生活するのと、分からなくて生活するのとでは、全くといっていいほど違う。

そうです。結ばれていることに感謝できている者と、感謝できていない者との違いです!このつながりがもしちぎれたら、無力な僕らは一瞬にして絶望の底へと落ちる。今あるつながりを大切にして歩みながら、結ばれていることのありがたさを強く感じなければならない。

植物は太陽と結ばれている。だから光合成をして育っている。
太陽の光がもし途切れたら、植物は育たなくなる。やはり全ては結ばれてできているのである。
人の心も人の心と結ばれている。
お付き合いや恋愛だって同じこと。結ばれてできている。もし結ばれていなかったら、「どうにかして結ばれたい!」と思って結ばれるように努力する。
やっぱり人間誰しも結ばれてできている。結びたくて結ばれたくて縁となる。
アウトドアや山登り、サーフィンなども、自然と結ばれたいから、結ばれているから、やりたくなるんだね。


秋の群馬県谷川岳

結ばれていることは、ステキなことである。そのステキな縁に感謝を忘れたり無頓着になったりしてしまえば、その結び目は必ずほどけてしまうがね。
結ばれていることに逆らおうとすると、逆風が吹き、やはり結び目はほどけてしまうがよ。

地球も人間の心も全てが結ばれてできていて、結ばれることがなくなければ滅ぶこととなる。
つながりということは本当に大切だ。
停泊している船の鎖が切れてしまったら、船は沈没する可能性がある。飼っている牛や馬の手綱が切れてしまえば、牛や馬はいなくなってしまう可能性がある。
僕ら人間は、植物ともっと強く、もっと強く結ばれるように努力しなければならない!なぜなら、植物が地球から滅びてしまえば、動物は滅んでしまうからである。


屋久島の白谷雲水峡

異性、友達、同僚などの人間関係はもちろん、市町村や都道府県などマクロレベルでのつながりもしっかり持って大切にせんといかんと思うとるがよ。

また今年も春がスタートしおったがね。
心も体も温かくして、前向きにボチボチ歩みましょう。

次回は「結ばれてできている…<その2>」です!

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