お取り寄せからみたニッポン

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第22回
高知県・南国の海が育む美しいサンゴ

子どもの成長や妊婦のお守りに

春に出産予定の友人がいるので、安産のお守りになるような、かわいい小物を探してみた。いいなぁと思ったのが、サンゴのアクセサリーだ。

真珠と並ぶ海の宝石として古来より愛されてきたサンゴは、3月の誕生石。魔よけとしても尊ばれていたようで、子どもの成長や妊婦のお守りに贈るという人もいるらしい。また、満月の夜の海で、一斉に産卵する神秘的な映像を見た記憶もある。“サンゴ”と“産後”を掛けるわけではないが、可愛いサンゴのアクセサリーは、安産を祈る気持ちにピッタリな気がする。

サンゴは、西洋ではギリシャ神話にも登場する。ペルセウスに退治されたメデューサの血が滴って固まったもので、海神ポセイドンの神殿の装飾にも使われたとのこと。イタリアでは地中海のサンゴを使った工芸が発達し、船乗りや妊婦の厄除けとしても愛されたようだ。こうした地中海産のサンゴは、シルクロード経由で奈良時代から日本にも入ってきていたらしい。

そういえば「浦島太郎」や「桃太郎」といった日本の昔話の宝物の中にも、枝分かれしたサンゴが描かれていた気がする。それもそのはず、実は日本は、真珠と並んでサンゴの産地としても世界的にも有名。昔から漁師が、サンゴを海の中から釣り上げたりすることもあったのだ。
中でも品質の良いサンゴが採取され、サンゴ業者の約8割が集まっているというのが高知県。高知県のサンゴに関するHPを見ると、19世紀頃に、高知県・土佐沖で宝石に加工できるサンゴが見つかり、室戸沖や足摺沖では、漁業のかたわらにサンゴが採取されていた。明治時代には、イタリアのバイヤーが高知県まで買いつけにきたという。高知県大月町には、さんご採取発祥記念像(サンゴを抱く娘の像)もあるそうだ。

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