お取り寄せからみたニッポン

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第22回
高知県・南国の海が育む美しいサンゴ

海の恵みをアクセサリーに

サンゴは、枝分かれした樹のような姿やテーブル状に育つ様子から植物と思いがちだが、イソギンチャクなどと同じ刺胞動物門花虫綱に属する動物(サンゴ虫)が本体。装飾品に加工されるのは、その固い骨格部分だ。ただし、浅瀬でサンゴ礁を作る造礁サンゴは成長が早く、研磨しても宝石のような光沢にはならない。深い海で時間をかけて成長した数種類のサンゴが「宝石サンゴ」と呼ばれ、さまざまな工芸品やアクセサリーに加工されている。

宝石としてのサンゴには、アカサンゴ、シロサンゴ、モモイロサンゴなどがある。
鮮やかな赤色の「アカサンゴ」の中でも、とくに濃い色彩の最高ランクのものは「血赤サンゴ」と呼ばれ、ヨーロッパのバイヤーは「トサ」と呼んで珍重したという。台湾や中国のセレブ層に人気が高いそうだ。
優しいピンク色をした「ピンクサンゴ」は、ヨーロッパの人気が高い。色調が淡く透明感のあるものは「エンゼルスキン」、少し濃いものは「フェニックス」と呼ばれるそうだ。
純白のシロサンゴの学名は「Corallium konojoi コラリウム・コーノジョイ」と言う。これは土佐でサンゴ採取網を考案した戎屋幸之丞(エビスヤコウノジョウ)に由来するのだという。

立派な原木は枝分かれした姿のまま磨いて装飾品にされることもあるが、ほとんどは切断して磨かれ、さまざまな形状に加工される。高級工芸品はほとんどが手作りの一点もので高額だが、ペンダントやイヤリングなどのアクセサリーは価格もいろいろ。愛らしいデザインのものがネットでも多数、販売されている。小さなベビーブレスや、サンゴをあしらったブレスレットやピアスなど、小さなものなら1万円を切るものもある。これなら出産祝いとしても良さそうだ。
母と子の健康を祈って、愛らしいサンゴのアクセサリーを届けよう。

●高知まるごとネット 高知の特産品>土佐珊瑚
http://www.kochi-marugoto.com/kensanpin/sango/index.html


●土佐珊瑚協同組合
http://www.tosasango.com/index.html

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