今さら聞けないワインの話

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第4回
暑い季節に飲みたいワイン

私はこの季節になると、必ずといっていいほど、休日の昼間に飲みたくなるものがあります。それはキリリと冷えたシャンパン(フランス)です。もちろん、カヴァ(スペイン)やスプマンテ(イタリア)、ゼクト(ドイツ)などでもよいのですが、暑い中での冷えたスパークリングは、何ともいえないほど、体に染み渡るのです。きっと、暑い日こそビール!という方もいらっしゃるでしょう。私には、それが、ビールではなく、シャンパンなのです。

深緑の木々の元、風が通るテラス席、プールサイドのデッキチェアや眺めの良いカウンター席など素敵な場所でシャンパンを飲むと、嬉しい時間がさらに嬉しくなります。

ここで、シャンパンについてお話しましょう。シャンパンとは、フランス・シャンパーニュ地方で作られる発泡性のワインのことです。フランスが定めるAOC(原産地呼称統制法)に基づき、ピノ・ノワール、シャルドネやピノ・ムニエを材料とし作られた発泡性ワインのみシャンパンと呼べるのです。一般的な製造方法は、白ワインを瓶詰めし、瓶の中で再発酵させ炭酸ガスを生じさせる瓶内二次発酵を行った後、15カ月以上熟成させるシャンパン方式です。瓶内二次発酵は、ドン・ペリニヨン神父が確立したと伝えられており、みなさんがご存知の有名なシャンパン「ドン・ペリニヨン」の名前でも知られています。

「酒は百薬の長」といわれているように、シャンパンにも色々な効果があります。シャンパン生産地であるシャンパーニュ地方では、リウマチ患者が極めて少ないといわれています。また、解熱、肝臓疾患の悪化を抑える効果や、シャンパンの中の糖分が、血糖を高めることで、疲労回復にもつながるそうです。

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