今さら聞けないワインの話

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第14回
白ワインって体に良いの?

梅雨の時期にさしかかり、体調を崩されている方はいらっしゃいませんか?
また、夏風邪もはやリはじめるころですよね。
「では、風邪を引いてしまう前に、白ワインで予防しましょう!」
…なんて言ってもピンとくる方は少ないかもしれません。

第8回のコラム「クリスマスとワイン」で、赤ワインが体に良いというお話はしましたが、「白ワインが体に良いなんて聞いたことがない」という方は多いのではないでしょうか?
確かに赤ワインは「フレンチパラドックス」で有名になりましたが、白ワインってどうなんでしょう。そこで今回は、白ワインがどのくらい体に良いかを皆さまにご紹介しましょう!

白ワインの効能は、いくつかあります。

・人をリラックスさせる作用がある

ワインはほかのお酒と違って、香りが華やかでアロマ効果があります。特に白ワインは、お花の香りがするものや、柑橘(かんきつ)系のものなど、人間をリラックスさせる香りを含むものが多くあります。もちろん、飲んでよい気持ちになること自体もリラックス効果があり、ストレス解消にもなります。
最近ヨーロッパで注目されているダイエットでは、毎日適量のワインを飲むことがプログラミングされているほどで、適量のワインは体に良いといわれています。

・カリウムを多く含んでおり、利尿作用がある

カリウムを多く取ると、血圧が下がり、新陳代謝が良くなるといわれています。白ワインのカリウムが体内に入ると、体内のナトリウムが排出されるために血圧が下がるのです。高血圧の方には朗報ですね!
また新陳代謝が活発になると、肥満防止にもなります。

・カルシウム・マグネシウムを多く含み、骨粗鬆症を防ぐ

カルシウムだけ摂取しても骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の予防にはなりません。マグネシウムと一緒に取らないと骨にならないからです。
白ワインには、カルシウムとマグネシウムが同量ずつくらい含まれているため、一度に両方摂取でき、骨粗鬆症の予防になります。

・大腸菌・サルモネラ菌への抗菌力が強い

白ワインに大腸菌やサルモネラ菌を10分ほど浸しておくと、約10万個あった菌がほぼゼロに近くなるという研究結果が出ています。
また白ワインは、悪玉菌を殺しつつ善玉菌には影響を与えないともいわれています。

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