今さら聞けないワインの話

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第17回
冷たくないシャンパンを飲んでみました

とはいえ、この飲み方はオケージョンによると思います。このようなバーで、ソムリエの方からいろいろなウンチクを聞きながら飲む場合や、お食事の後に頂く上質な白ワインの一つとして飲む場合は、この飲み方でも十分に楽しめますが、暑い中で冷たい飲み物を欲しているときや、ランチタイムなどのときは、やはりキンキンに冷えたシャンパンが適していると思います。

そして、これは個人的な意見ですが、この飲み方に適しているのは、「ブランドブラン(シャルドネのみを使用したシャンパン)」以外のシャンパンだと思います。ブランドブランは味がパキッとはっきりしていて、すっきり・さわやかなタイプですので、コクという意味では物足りない気がするのです。
やはり、「ピノノワール(黒ブドウ)」と「ピノムニエ(黒ブドウ)」が入っているほうが、コクと奥深さがあり、シャンパンの味わいがわかるので、常温で飲むのに適しているように思います。

なお、私に常温のシャンパンを教えてくださったのは、広尾駅からほど近い「シャンパーニュバー・ポンポンヌ」です。小さなお店ですが、暖かみのあるすてきなお店です。「ポンポンヌ」という名前の由来は、18世紀ころのフランスでのシャンパングラスの呼び名からきているそうです。なんだかかわいいお名前ですよね!
オーナー兼ソムリエの増竹さんは、シャンパンコーディネーターでもあり、本当に知識が幅広く、お話ししていて飽きることがありません。シャンパンを心から愛し、知り尽くしていらっしゃいます。月に数回、シャンパン講座の講師もされていらっしゃいます。私もそちらに興味があり、是非参加してみたいと思っています。

そんな彼女がおっしゃるように、私もこの常温での飲み方が最もシャンパン本来の味を味わえると思いますし、冷たいシャンパンよりますますシャンパンの奥深さを感じることができると思います。

だまされたと思って、ぜひ一度お試しあれ。
シャンパンへの見方ががらりと変わりますよ!

<参考>
「Bar a champagne Pomponne」
港区南麻布5-16-4 村松ビル2F
TEL&FAX 03-5793-5088
営業時間:19:00~24:00
定休日:日・月曜日(ほか月2回)

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