今さら聞けないワインの話

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第8回
クリスマスとワイン

ところで、クリスマスなどのお祝い事では、必ず乾杯をしますよね。でも、なぜお酒の席で乾杯をするようになったのでしょう。
古代ギリシャでは、ワイングラスには悪魔が宿っていると信じられており、自分たちが飲む前に悪魔を追い払うため、悪魔が嫌うグラスの音を鳴らしたのが始まりだという説もありますし、中世ヨーロッパでは、お酒による毒殺事件があったことから、パーティーを開いても誰もワインを飲まなくなってしまったため、皆でグラスを鳴らし、同時に飲むことによって、毒がないことを確認し合ったのが始まりだという説もあります。
当時の盃(さかずき)は、今のようにガラス製ではなく銀製や銅製だったため、強く鳴らすことができたのですね!
今もその名残で、乾杯をする時はグラスを鳴らしますが、正式な場や高級レストランなどでは、グラスを触れ合わせることは基本的にマナー違反です。そのような場では、繊細なグラスにヒビが入ることが恐れられているため、グラスは合わせず、互いに目線を合わせ、グラスを少し持ち上げるだけにしましょう。

さて、ここからはクリスマスに欠かせない「赤ワイン」のお話です。
赤ワインといえば、「フレンチパラドックス」の謎解きとしても有名になりましたね。バターや肉料理などによって飽和脂肪酸を多く摂取しているフランス人が、動脈疾患の罹患率が他国に比べて低いのは、彼らが大量消費している赤ワインの効能によるものであると、1992年にフランスの科学者であるセルジュ・レナウド博士が学術発表したのです。

赤ワインは、黒ブドウの果実を茎から取り外し、つぶして色素を出やすくし、樽に入れ、醗酵させます。黒ブドウの果皮には「タンニン」が多く含まれているため、赤ワインには渋味があるのです。発酵後は、熟成させ、瓶詰めした後、さらに瓶内で熟成させます。
このタンニンなどのポリフェノールが、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールの酸化を抑え、心臓病や脳疾患の予防効果にもつながっているといわれているのです。具体的には、1日2〜5杯程度飲んでいる人の方が、飲まない人より心臓病やがんにかかる率が低いそうです。また、ワインを1日に2杯程度飲んでいる人は、痛風になるリスクが低いという話もあるようです。
さらに、老化の原因となる活性酸素の抑制や除去もしてくれるので、男女問わず赤ワインは体に良いといえます。もちろん、飲み過ぎは禁物ですよ(笑)。

さあ、間もなくクリスマスです!どんなすてきなサンタクロースがあなたの前に現れるでしょう?そして、どんなすてきなプレゼントを抱えてきてくれるでしょう?
今年も、ワインと共に素晴らしいクリスマスを♡

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